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DNP、生成AIの回答精度向上を実現するデータ整形技術を開発 2024年1月提供へ

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 大日本印刷(以下、DNP)は、PDF、Wordなどの多様なドキュメントを生成AIの学習に適したデータ形式に整形する技術を開発した。同技術で整形したデータを生成AIが学習・参照することで、誤回答や非回答の件数を減らし、高い精度での回答を実現するという。

 同技術は、テキスト・画像・表組などが混在したドキュメントから、独自のAIモデルを使ってタイトルや本文、画像や表の内容・キャプションなどの要素ごとにコンテンツを分割し、生成AIが学習・参照しやすいデータ形式に整形。データ整形は人手をほぼ介さずに機械処理で行うため、大量の文書も処理できるとしている。

 複雑で異なるレイアウトやドキュメントに対応するためには、ドキュメントの構造を認識する継続したAIモデルの拡充が重要。DNPが開発したAIモデルは、一般的なディープラーニング(深層学習)のモデルでは数百~数千ページのデータ学習が必要となるところ、数十ページのデータ学習で生成AI向けのデータを整形できるという。

DNPのデータ整形技術の概要イメージ<br/>[画像クリックで拡大表示]
DNPのデータ整形技術の概要イメージ
[画像クリックで拡大表示]

 なお、DNPは今回、同技術を用いて、社内規定、品質マニュアル、決算短信などのドキュメントのデータを整形し、生成AIに学習・参照させて実証実験を行った。その結果、整形したデータを用いた生成AIは、従来の生成AIと比較して、誤回答を約90%削減できたとしている。

 同社は2024年1月に、生成AIの導入や活用、生成AIに必要な学習データの加工・収集に課題を持つ企業・団体に向けて、同技術を提供するという。

整形データを学習した生成AI(左下)と学習していない生成AI(右下)との回答例の比較<br/>[画像クリックで拡大表示]
整形データを学習した生成AI(左下)と学習していない生成AI(右下)との回答例の比較
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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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