「IzumoFS」は、汎用Linuxサーバー上で動作するソフトウエアとして、複数サーバーを束ねたスケールアウトNASを容易に構築するという。拠点をまたいだ広域クラスタリングをサポートし、3台からのスモールスタートで容易にDR(Disaster Recovery)対策が実現可能だとしている。
また、インライン重複排除機能を標準で提供しているため、高い容量効率とキャッシュヒット率を実現する。冗長化方式として、性能重視のレプリケーション方式とセキュリティ重視の秘密分散方式が選択可能。
IzumoBASEのミッションステートメントは「ストレージを真にインフラにする」ことで、これを実現するため、インストールと運用の簡素化を徹底的に追求しているという。
その結果、「IzumoFS」はわずか2ステップ、60秒でのインストールと管理GUIの刷新により運用の簡素化とコストの大幅削減を実現したという。
「IzumoFS」の特徴は、次のとおり。
- 個人情報保護のマイナンバー時代を見据えた秘密分散によるデータ保護機能
- 性能重視のレプリケーション方式とセキュリティ重視の秘密分散方式を選択可能
- 汎用Linuxサーバー上で動作するソフトウエアとして提供
- 複数サーバーを束ねるスケールアウトNASの構築
- 広域クラスタリングへの適用
- インライン重複排除の標準装備
- インストール/運用の簡素化を徹底的に追求
IzumoBASEは、2012年に設立された東大発のSDSスタートアップ。代表である荒川淳平は東京大学で「ストレージの仮想化および分散ストレージ」の研究を行い、これをもとに、SDS製品「IzumoFS」を開発した。