住友商事は、油圧ショベルを中心とする建設機械(以下、建機)の遠隔操作装置を開発する北京拓疆者智能科技(以下、BuilderX)と日本における総代理店契約を締結した。
BuilderXは、建機の遠隔操作に特化したテクノロジー企業で、中国国内では業界のリーディングプレイヤーとして鉱山や港湾などの現場を中心に、すでに100台超の導入実績があるという。
同社の製品は、建機の周囲に取り付けた複数のカメラを通じて現場の様子を操作台からリアルタイムに把握できる。4G、5G、Wi-Fiなど幅広い通信帯に対応しており、現場に合った通信環境を整える事で場所を問わずにどこからでも建機を操作可能。実証実験では、約1,700キロ離れた日中間での遠隔操作実績もあるという。全てのメーカーの油圧ショベルに後付けが可能で、2日程度で取り付け及び調整ができる。中国ではホイールローダーやブルドーザーなど、油圧ショベル以外の建機でも使用されているという。ただし、日本での対応は検討中とのこと。
住友商事は、BuilderXの日本市場向け総輸入・販売代理店として国内向けのソリューション提供を担い、これまで日本国内での実証試験及び本ソリューションの展開検証を共に実施してきた大林組とともに、顧客の建機遠隔導入をサポートする。作業現場における人手不足解消、事故軽減、労働環境の改善、多様な人材が活躍できる場の創出などに貢献すると述べている。