それによると、プロ層は2.4倍に増加している。プロフェッショナル化が進んでおり、またデザイナー兼フォトグラファーなどのマルチスキル化、会社員や主婦層がPIXTAでの独立を目指す「プロ志向」のクリエイターが増加しているという。
近年では、PIXTAのクリエイター活動を機に、プロに転向するクリエイターが出現するなど、PIXTAが、新しい働き方や自分らしく生きるための選択肢の1つとして捉えられているとしている。
■増加するプロ層、動画カメラマン・映像作家は4倍に。マルチスキル化が拡大
PIXTAのクリエイター層は、会社員や主婦などが中心となって構成されているが、年々フォトグラファー、映像作家、アニメーター、イラストレーターなどを本業とするプロフェッショナル層が増加している。2012年と比較すると、プロ層は2.4倍に増加しており、特に、映像作家、映像カメラマンは、動画素材の需要拡大に合わせて顕著に増加し、約4倍に増加している。(トップ画像参照)
また、デザイナーなどのクリエイティブ関連職に就くクリエイター会員も約2倍に増加。デザイナー職のクリエイターが写真やイラスト素材を投稿するだけでなく、クリエイターの中でも、イラストクリエイターが写真素材を投稿する、フォトグラファーが動画素材を投稿するなど、プロフェッショナル化と共に、クリエイティブスキルのマルチ化が広がっているという。
■年々増加する女性層、女性の働き方の選択肢に
男女比は、かつては男性クリエイターが多い傾向にあったが、近年その差は縮まりつつあり、女性クリエイターが増加している。職業でみると、主婦層や無職と回答している層が伸びていることや、30代~50代の層が増加していることから、出産・育児中のママ層や、育児が一段落して時間の余裕ができはじめた女性たちが、自宅にいながらスキマ時間でできる「新しい働き方」のひとつとして、PIXTAを選択していることがうかがえる。
PIXTAクリエイターとして活動する40代女性は、「子どもが生まれて、働きに行く制約ができたこともあり、空いている時間でマイペースにできることを考えると、こういう働き方が自分には合っていると思うようになりました。子どもが小学生に上がった時も、家で迎えてあげたいので、PIXTAで頑張っていきたいと思っています」と話している。
■増加する「プロ志向」、いずれは独立したい・独立検討中が6割
PIXTAが2016年6月28日~7月2日の間に行ったクリエイター会員向けのアンケート調査では、回答者331名中、約6割がPIXTAで独立したい意志を持っていることが分かった。PIXTAをはじめる以前からプロとして活動している人が7.3%のほか、PIXTAをはじめてから独立、またはプロになった人も1.5%。さらに、すでに独立に向けて検討している人も3.6%いることがわかったという。
実際に、今年6月に独立した元会社員の30代男性クリエイターは、「会社勤めの時はとれなかった家事や育児の時間がとれるようになりました。おかげで子ども中心の生活になり、日々子どもの成長を楽しんでいます」と、独立後の生活を語っており、家族との時間を優先して、PIXTAを働き方の手段として捉える人も出てきたという。
一方で、「独立したいが考えられるレベルにない」という人が36.9%と最も多く、生活できるレベルに至ることの難しさもうかがえるという。
また、「独立は全く考えていない」と回答したクリエイターの中には、「本業(会社)あっての自分なので、会社を辞めるつもりはないが、PIXTAは自分を構成する大事な要素」(40代男性クリエイター)と考えているクリエイターもいる。
■大規模撮影会やセミナーなどで、クリエイターの活動を支援
PIXTAでは、こうしたやる気のあるクリエイターの活動を支援すべく、積極的にセミナーや撮影会、大学や結婚式場、倉庫、飲食店など、ロケーション協力を得た撮影会にも力を入れている。先月には、福岡フィルムコミッションの協力を得た撮影会も実施。地方とも連携しながら、今後とも全国各地のクリエイターの活動支援に取り組んでいくとしている。