クラウディアンは電通、スマートインサイト、QCTをプロジェクトメンバー企業として迎え、東京・首都高3号線近くにあるビルボードに設置されたビデオカメラの撮影映像から、首都高を走行する車種をAI(人工知能)技術のディープラーニングで自動判別し、車種別の屋外デジタル広告をビルボードに配信する実証実験を行った。
この実証実験は9月16日と17日の両日に渡って行われ、以下の成果が得られたという。
- 道路広告でターゲティングが行える
- ディープラーニングによって車種、メーカー、年式を認識できる
- リアルタイム(1秒以内)に車種を判別できる
- 高速道路走行車両の捕獲・追跡ができる
今後は、このディープラーニングの認識率をさらに向上させ、ビジネスモデルを検討することで、商用化に向けた展開を模索していく。また、その他の可能性として、ショッピングセンターやモールの駐車場など、ディスプレイ広告への対応も検討するという。
また、時間帯別・車種別交通量や走行速度も自動的に計測し、数値化することが可能になる。そのため、手作業の計測データと異なり、常時正確な交通量が把握できるので、道路監視や混雑の状況確認など、汎用的な交通量調査への応用も期待されている。
なお、膨大な車種データの処理には、クラウディアンが提供するストレージ「CLOUDIAN HyperStore」が使われている。