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事業を加速させる「契約マネジメント」

企業における“契約”の課題を解消し、ビジネスをドライブさせる「契約マネジメント」とは?

第1回

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 「◯◯×テック」という言葉はいろいろな業界で使われています。たとえば、FinTech(金融×テクノロジー)やHRTech(人材×テクノロジー)、そして法律×テックである「LegalTech(リーガルテック)」もその一例です。企業にとって、法律関係は法務部門が扱うものでした。しかし、リーガルテックの広まりとともに、契約の締結や特許の管理などで事業部門が主体的に関わってくる機会が増えてきました。特に、もともと多くの部門が関わるものだった“契約”は、ビジネスの拡大や世の中の変化とともに、関係する人の数や契約の数が増加しており、部門を横断した契約の管理である「契約マネジメント」が欠かせなくなってきています。適切な契約の管理は、法務部門の負担軽減だけでなく、事業部門のビジネスを加速させることにも繋がります。本連載では、「リーガルテック」の概要とともに、事業を加速させる実力を秘めた「契約マネジメント」について解説していきます。

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“契約”をテクノロジーでアップデートする「リーガルテック」とは?

 「◯◯×テック」は、既存の業界や領域に対して、異業種やスタートアップ企業がテクノロジーで新たな価値を提供する取り組みを指します。たとえばFinTechは、金融業界をテクノロジーでアップデートしようとしています。身近なところでは、QRコードでの電子決済やアプリでの個人間送金です。今まで現金のやり取りや煩雑な銀行送金をしなければならなかった部分を、テクノロジーを使って簡易化することで、新たな価値を生み出しました。また、ヘルステック(HealthTech)はヘルスケアの領域を対象としており、ウェアラブルデバイスで運動量・心拍数・心電図などのデータを取ることで、誰でも簡単に自分の健康状態を把握できるようになっているのも一例です。

 では、今回ご紹介する「リーガルテック(LegalTech)」とは、どのようなものでしょうか。

 簡単にいうと「法律・法務の分野にテクノロジーを入れてアップデートする」領域やサービスを指します。たとえば「電子契約」は、今まで紙の契約書でやり取りしていた契約締結業務をすべてオンラインで完結するようにして、関連部門の手間やコストを少なくすることを目指したリーガルテックです。また、私たちHolmesが取り組んでいる「契約マネジメント」は、契約書締結前の交渉から契約履行までを一つのプロジェクトとしたときに、そのすべてをテクノロジーで管理することを目指すものです。

 リーガルテックは世界中で注目されており、リーガルテック先進国のアメリカでは700社以上の企業が出てきています。また、日本でも様々なソリューションが登場しており、これからますます盛り上がってくると思われます。では、日本にはどのようなリーガルテックのサービスがあるのでしょうか。次のページでは国内リーガルテック業界の現状をご紹介していきます。

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この記事の著者

酒井 貴徳(サカイ タカノリ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

須貝 崇史(スガイ タカシ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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