1人乗りエア・モビリティを開発するテトラ・アビエーションは、開発中機体に対する米国での試験飛行許可の取得を発表した。
テトラ・アビエーションは、いわゆる「空飛ぶクルマ」にカテゴライズされるeVTOL航空機を開発する日本のスタートアップ。今回、航空機コンペGoFlyへの挑戦を通じ、米国での試験飛行許可を取得した。許可を得るため米国連邦航空局(FAA)による設計や安全性のチェック等を受け、商業化に向け実際に飛行させてさらに実証実験を進めていくという。 これにより現在開発中の垂直離着陸航空機teTra Mk-3E(通称「テトラ3」)は実機体での本格飛行運用試験フェーズに移行する。なお、FAAからの一連の許認可はエア・モビリティ開発には欠かせないプロセスであり、航空業界において世界スタンダードとなっているという。 今回の許可を受け、2月27日~29日にシリコンバレーのNASAエイムズ研究センターにて行われるGoFly世界大会決勝(Final Fly Off)に向けて試験飛行を開始し、GoFly世界大会決勝でも飛行することが可能となった。また、今回取得した許認可に基づき、世界大会終了後も、商業運用に向けた開発と試験を継続していく。 テトラ3はGoFlyコンテストに参加していた経緯から、デザイン概要以外の詳細な仕様を対外公表していなかったが、今回初めて機体を公開した。今後は、日本発のベンチャー企業として、航空機の安全性や運用手順に関する書類審査や実地検査を通過した技術・ノウハウを日本の産業界に対して広く還元することにより、日本の航空産業にも貢献するとしている。