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ガートナー、2020年のデータ/アナリティクス・テクノロジ・トレンドのトップ10を発表

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 ガートナーは、2020年のデータとアナリティクスに関するテクノロジ・トレンドのトップ10を発表した。

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 今回ガートナーが発表したトレンドは、データ/アナリティクス・リーダーが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応を舵取りし、パンデミック後の回復や再出発に備える上で役立つものとなるとしている。

テクノロジ・トレンドトップ10

  1. より賢く、速く、信頼の置けるAI:2024年末までに、75%の組織がAIを試験的な導入から運用化の段階へと移行させることは、データのストリーミング量とアナリティクス・インフラストラクチャを5倍に増加させる原動力となる。
  2. ダッシュボードの衰退:これまでの事前に設計されたダッシュボードのように、マウス操作を伴う可視化と探索に代わって、拡張アナリティクスやNLPなどを活用する動的(ダイナミック)なデータ・ストーリーが用いられるようになる。
  3. 意思決定インテリジェンス:2023年までに、大企業の3分の1以上が、意思決定モデリングを含めた意思決定インテリジェンスを実践するアナリストを抱えるようになる。
  4. Xアナリティクス:「Xアナリティクス」は、テキスト・アナリティクス、ビデオ・アナリティクス、オーディオ・アナリティクスなどを総称するために、ガートナーが考えた造語。Xはデータ種別に対する変数のようなもので、ビデオ、オーディオ、テキストなど、構造化されているか否かにかかわらず、さまざまなコンテンツを対象としている。
  5. 拡張データ管理:拡張データ管理では、運用の最適化と改善を図るために、MLとAIの手法を活用する。また、監査/来歴/レポート作成などに用いられているメタデータを、システムの強化に役立てる。
  6. クラウドは必然:2022年までに、データとアナリティクスのイノベーションの90%において、パブリック・クラウド・サービスが不可欠になる。
  7. データとアナリティクスの世界が衝突:これまで別個の存在とみなされてきたデータとアナリティクスの領域がぶつかり合うことで、個別に活動していたデータとアナリティクスの職務を担う人々の間で、インタラクションやコラボレーションが増加する。
  8. データの流通や取引市場:2022年までに、大企業の35%が公式のオンライン・データ・マーケットプレースを通じて、データの売り手または買い手になる。
  9. データとアナリティクスにおけるブロックチェーン:ブロックチェーンのテクノロジは、「情報資産とトランザクションの全来歴の明確化」と「複雑な参加者の相関関係の透明化」という、データとアナリティクスにおける2つの課題に対応する。ガートナーは、2021年までに、パーミッション型ブロックチェーンの用途のほとんどが、台帳DBMS製品に取って代わられると予想している。
  10. データとアナリティクスの価値基盤を築く関係分析:2023年までに、全世界の組織の30%において、意思決定に役立つ迅速なコンテキスト(文脈)化をグラフ・テクノロジが支援するようになる。

 アナリストでディレクターの一志 達也氏は、データ/アナリティクス・トレンドに関して「COVID-19の影響によって、日本でも暮らし方や働き方が大きく変化し、同時に、事実を正しく把握することの大切さやデジタルの活用がいかに価値をもたらすかが、広く世間に認識されたのではないでしょうか。AIに代表されるデータとアナリティクス関連の最新テクノロジは、これまでは得られなかったような洞察を効率良く導き出し、デジタルの価値を高める活動へつなげる手助けをしてくれます。ポストコロナ時代のビジネス活動において、その価値を認識し、有効活用できるかどうかは極めて重要です。組織のリーダーは、データとアナリティクスのビジネス価値を再認識し、適切に活用できるよう、戦略的に行動しなければなりません」と話した。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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