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デロイト トーマツ、XRや8Kなど11のトレンドをグローバルと日本の視点で考察したレポートを発表

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 デロイト トーマツ グループは、テクノロジー・メディア・通信(TMT)業界についてデロイト グローバルがトレンドを予測した「TMT Predictions 2021」をもとに、日本オリジナルの考察・分析を加えたレポート「TMT Predictions 2021 日本版」を発行した。

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 このレポートでは、TMT業界の11のトレンドを予測・解説すると共に日本企業がPost COVID-19の世界における事業展開を検討するためのカギとなるよう、各分野のプロフェッショナルが視点を提供している。「インテリジェントエッジ」「クラウドマイグレーション」「オープンRAN」「8K」「オンライン診療」といったトレンド毎にBtoB、BtoCの視点で、今後のビジネスを見通すうえでのヒントが読み取れるという。

グローバルの予測と日本の視点

インテリジェントエッジ

  • グローバルにおける市場予測:2021年にはインテリジェントエッジの世界市場は120億米ドルまで拡大し、CAGR(年平均成長率)は約35%を継続すると予測している。
  • 日本の視点:インテリジェントエッジは、これまでの変遷に続く「分散」のトレンドで、エッジとクラウドで適切な役割分担を担うようになる。

クラウドマイグレーション

  • グローバルにおける市場予測:クラウド市場の収益の成長率は2019年の30%を超える水準を2021年から2025年まで維持すると予測している。
  • 日本の視点:経営層におけるテクノロジーリテラシーの低さが、クラウドを始めとした新規テクノロジー導入の阻害要因となっており、ひいては日本企業におけるDX推進上の重要なリスクともなりつつある。一方で、クラウド化ならびにひいてはDXを進めるにあたって、既存レガシーシステムの存在を避けることはできず、そこにメスを入れる動きが加速している点は、日本におけるクラウド化が前進する上で、非常にポジティブな傾向である。トランスフォーメーション推進に向けたポイントは、「強いリーダーシップ」・「アーキテクチャの再定義」・「トランスフォーメーション機能の集約」の3点である。

Open RAN

  • グローバルにおける市場予測:Open RAN市場はまだ黎明期にあるが、導入はゆっくりと始まっており、ネットワーク設計のロジックが通信事業者のニーズに戦略面で整合するため、Open RANの採用は急速に加速すると考えられる。
  • 日本の視点:Open RANは、通信機器を取り巻くエコシステムの再編をもたらすと考えられる。通信キャリアの事業は4Gまでは基本的に国内に限定されていたが、5GのOpen RANはこれを海外に広げる、新しい事業機会となっている。

スポーツ

  • グローバルにおける市場予測:スポーツにおけるデータの急増は、データの最善かつ倫理的な使用方法について新たな問題を引き起こしている。このような懸念に対処するために、2021年末までに複数のプロスポーツリーグが、プレイヤーデータの収集、使用および商用利用に関する新たな公式ポリシーを確立することが予測される。
  • 日本の視点:「デジタル活用とファンエンゲージメント」「データ活用/アナリティクス」「スポンサーシップのあり方」の大きく3つの観点からWith/AfterCOVID-19時代におけるスポーツビジネスの展望と価値の再定義について考察する必要がある。

8K

  • グローバルにおける市場予測:8Kが2021年に世界で33億米ドルの収益を生み出し、その市場は数年で着実に拡大すると予測している。
  • 日本の視点:日本における8Kの市場は、BtoCの放送/映像配信市場にとどまらない。8Kの超高精細な画像を伝送可能という利点を生かし、BtoBのより実用的な場面での利用に市場発展の可能性がある。

Digital Reality(XR)

  • グローバルにおける市場予測:企業や教育機関による購入を中心としたVR、AR、MR(総称してXRまたはデジタルリアリティ)向けウェアラブルヘッドセットの企業・教育向け用途の売上は、2021年には2019年比で倍増すると予測している。また、このテクノロジーに関連するソフトウエアおよびサービスの売上も同様に増加すると想定している。
  • 日本の視点:XR市場はBtoCのHW領域中心の市場であったが、今後はBtoBのソリューション領域の成長が予測されている。

オンライン診療

  • グローバルにおける市場予測:医師のビデオ通話によるオンライン診療の割合は、2019年の1%から2021年には全世界で5%に上昇すると予測している。
  • 日本の視点:オンライン診療の認知率も40%を超えている一方で、実際の利用率は1.9%にとどまっており、マーケットとして大きなポテンシャルを秘めている。

日本オリジナルテーマ

Tech Giant

  • 日本の視点:GAFAMは顧客の接点や事業展開のきっかけを十分に構築しており、多様な産業に参入できる状況が着々と整っている状況にある。企業がビジネスを展開する地域において、GAFAMなどのTech Giantがどのような影響を与えるか、事業展開、規制動向などを注視し、常に自社の属する産業への影響を検討しておくことが重要になる。

ゲーム

  • 日本の視点:日本企業には、プラットフォーマーの動向とクラウド・5G・ビッグデータといった技術トレンド、グローバルのゲーム会社の資本提携戦略やユーザーコミュニティの変化といった要素をしっかりと理解し、自社のサービスとの関連や新技術の活用、異業種との協業といった可能性も検討しながら、生存をかけて自社の戦略を再定義し続けることが求められる。

半導体

  • 日本の視点:国内市場における海外企業との競争が激化する一方、海外顧客やサプライヤーとの関係を強化する機会でもある。国際的にはDXの取り組みによる成功事例が多くあり、そこに対して勝てるような変革を行っていく必要がある。グローバルのベストプラクティスなどをベンチマークした上で、単にそれらを追いかけるのではなく、勝てる領域を見極めて自社の強みとして伸ばしていく戦略立案・実行が求められる。

Fintech

  • 日本の視点:Fintechを活用したサービスが国際的に広がり身近になる中、日本では特に銀行口座の保有率が高いことを活かしたサービスの出現が期待される。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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