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サイフューズ、バイオ3Dプリンターの海外販売と立体組織製造技術の実用化を加速

第三者割当増資で総額約14億円を調達

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 サイフューズ(東京都文京区)は、事業会社およびベンチャーキャピタル合わせて12社を割当先とするシリーズB第三者割当増資を実施し、総額約14億円を調達し、国内で販売している研究用バイオ3Dプリンターの海外販売を開始するとともに、再生医療・細胞立体化基盤技術の実用化を加速させるという。

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 サイフューズは、佐賀大学中山功一教授の九州大学医学部整形外科時代の研究成果である、生きた細胞を立体的に積層する独自技術の実用化をめざして2010年に創業された再生医療ベンチャー。

 これまでに、独立行政法人科学技術振興機構(JST)および独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を得ながら研究開発を進めてきた。また2010年より澁谷工業と細胞塊の積層を自動化するバイオ3Dの共同開発に着手し、2013年から販売名「Regenova」として国内の大学向けに販売を開始している。

 主な事業モデルは、バイオ3Dプリンターの販売、立体組織製品の研究開発、および立体組織の製造受託。

 サイフューズのプラットフォーム技術では、直径0.5ミリ程度の細胞塊を微細な針で串刺しにしながら積層し、細胞塊が融合した段階で針を除去することにより、細胞と細胞由来のコラーゲンからなる弾力性のある組織を作製することができる。

 この技術を自動化したバイオ3Dプリンターは、3Dデータと材料(細胞塊)を投入すると3次元造形された細胞構造体を出力。出力された細胞構造体は、専用のバイオリアクタ内で数日から数週間の成熟期間を経て目的の強度・機能を発現するようになるという。

 この技術は、さまざまな種類の細胞に応用可能で、従来よりも厚く弾力性に富んだ組織を製造できるため、幅広い疾患領域での再生医療および創薬研究にブレークスルーをもたらすとしている。

 今後は、資金調達を受けて人員体制を拡充し、バイオ3Dプリンター「Regenova」の海外販売を開始するとともに、産学連携による研究シーズの一層の拡充を図るという。

 また、臨床用の細胞加工施設を立ち上げて全国の大学病院等から組織製造を受託する体制を整備することにより、プラットフォーム技術の実用化、普及拡大を図るとしている。

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