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ソニーにおけるデザイン活用

デザイナーが進めたソニーの「環境に配慮したパッケージ」開発──想いも運用も可視化して社内を巻き込む

第2回

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 「デザイン経営」や「デザイン思考」という言葉が随分と使われるようになりましたが、具体的にはどのようなアプローチがあるのでしょうか。デザインというと、色やカタチにまつわること、あるいは難しそうで自分とは関係ないととらえる方がいらっしゃるかもしれませんが、そうではないのです。本来の意味のデザインとは、皆さんのビジネスと直結し、活用の可能性が大いにあるものです。この連載では、2021年で設立60周年を迎えたソニーデザインの事例を通して、デザイン活用のポイントについて解説していきます。第2回は、ソニーの「オリジナルブレンドマテリアル」プロジェクトを紹介します。

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持続可能性と機能性・美しさを両立するためのプロジェクト

 日常生活の周辺で、地球環境を持続可能にするための動きが広がっています。企業活動における環境への取り組みは、もはや喫緊の課題といっても過言ではありません。それも、表層的なレベルではなく、本質的な領域に踏み込んだ具体的な活動が求められているのです。

 その一環として、プラスチックを廃し、地球に配慮した素材を使ったパッケージへの転換が進められています。ソニーでは、「オリジナルブレンドマテリアル」というプロジェクトを進めてきました。環境負荷の少ない素材を用いながら、パッケージとしての機能性や美しさを実現し、ユーザーに“気づき”を伝えることを目指したプロジェクトです。これを率いたのは、ソニーのデザイナーでした。

 デザイナーの果たす役割には、単に色や形を生み出すのではなく、日々の暮らしの中の課題に向き合って解を出していくことが含まれています。つまりデザイナーは、社会と人が関わる様々なシーンで課題を見つけ、解決できないかと考え、実現していく役割も担っているのです。

「オリジナルブレンドマテリアル」は、デザイナーがそういう役割を果たした事例の一つです。パッケージにまつわる問題点に対し、新たなプロジェクトを起こし、答えを出した成果でもあります。

ソニーのオリジナルブレンドマテリアルを使用したパッケージ。ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセットWF-1000XM4
ソニーのオリジナルブレンドマテリアルを使用したパッケージ。ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセットWF-1000XM4

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ソニーグループ クリエイティブセンター(ソニーグループ クリエイティブセンター)

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