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ソニーにおけるデザイン活用

ソニーが「Ginza Sony Park」のグランドデザインで重視した“2つのポイント”

第1回

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 「デザイン経営」や「デザイン思考」という言葉が随分と使われるようになりましたが、具体的にはどのようなアプローチがあるのでしょうか。デザインというと、色やカタチにまつわること、あるいは難しそうで自分とは関係ないととらえる方がいらっしゃるかもしれませんが、そうではないのです。本来の意味のデザインとは、皆さんのビジネスと直結し、活用の可能性が大いにあるのです。この連載では、今年で設立60周年を迎えたソニーデザインの事例を通して、デザイン活用のポイントについて解説していきます。  第1回のテーマは「グランドデザイン」。「Ginza Sony Park(銀座ソニーパーク)」を例に、プロジェクトを進める上でソニーが実践しているグランドデザインを紹介します。

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銀座の一等地にブランドコミュニケーションの場を作る「Ginza Sony Park」プロジェクト

 東京銀座の数寄屋橋交差点の角にある「Ginza Sony Park」という場所をご存知でしょうか。ここは東京でも指折りの一等地。背の高い建物が多い中、ぽっかりと広場のような空間が開けています。グリーンの壁を備えたウッドデッキの広場で、一隅にささやかなカフェが配されています。そして地下には、大きな吹き抜けを備えた4層にわたるフロアが。ところどころにベンチやテーブルが置かれ、ちょっとユニークなお店もある。アートや音楽など、様々なジャンルのイベントも行っています。自由に過ごしていただきたいという思いを込めた“公園”なのです。

 ここは元々「ソニービル」があったところ。1966年に造った建物を、「新たなブランドコミュニケーションの場」としてリニューアルするプロジェクトの第一フェーズとして2013年末にスタートしました。

ソニービルとGinza Sony Park

 最初は、社内のデザインやブランド、総務など、異なる組織のメンバー約5人が集まって始めたのですが、その後、社員はもちろん、建築家、建築史家、キュレーター、編集者といった外部の方も招き入れ、様々な視点から議論を重ねながら進めてきました。このような手法をとったのは、プロジェクトが社内の独りよがりにならないようにと考えてのことです。「新たなブランドコミュニケーションの場」を作るという目的に対し、世の中がソニーに期待していることを、様々な角度からとらえるとともに、期待を越える“おもしろさ”や“驚き”を提供することを意図しました。

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ソニーグループ クリエイティブセンター(ソニーグループ クリエイティブセンター)

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