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バーティカルAIとグローバル展開の本質

日本企業のグローバル展開で欠けている「外から内」の視点とは──真のグローバル化における東京の可能性

第3回

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 少子高齢化を背景に労働人口も市場規模も縮小を続ける中で、多くの日系企業がグローバル展開を検討・推進しており、メディアで目にするグローバル展開に関するテーマは、「日系企業の海外展開」に関するものが大半です。ただし、「グローバル」という言葉の本質を踏まえると、日系企業の海外展開という「内から外」の視点に加え、企業も人材もグローバルから呼び込む「外から内」の視点も持つべきではないかと考えています。
 本連載の最終回となる今回は、グローバル展開における「外から内」の視点とあわせて、東京の可能性や弊社Tractableの挑戦についてもご紹介したいと思います。

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「グローバル」の本当の意味と日本企業のグローバル化が進まない理由

 海外企業をみると、グローバル展開の責任者は、複数の国での生活経験があり、特定の国に対する帰属意識が低い人が多い気がします。たとえば、幼少期は南米で過ごし、米国の大学に進学し、社会人になってからは欧州で活躍しているといった人材が多く存在します。

 そもそも、自国を中心に他国との関係性を表現する「インターナショナル」という言葉がある中で、「グローバル」という言葉はどのような意味を持っているのでしょうか。私は、「特定の国に主軸を置かない」という意図でグローバルという言葉が使われ始めたと理解しています。そうであるならば、日本でのグローバル展開の議論も「日系企業の海外展開」だけでなく、もう少し柔軟に議論されてもいいのではないでしょうか。

 たとえば、海外で創業された企業が、日本を起点に事業拡大し、アジアひいてはグローバル展開に成功する可能性もありえます。それによって日本で雇用が生まれ、税収が増え、イノベーションが起きるのであれば、大いに歓迎すべきだと考えています。

 弊社Tractableの例で説明すると、前回も取り上げた台風による建物の損害額を画像認識AIで自動算出するAIソリューションは、2021年に災害大国の日本で立ち上げ、ロンドン本社にいるイタリア人のプロダクトマネージャー、イギリス人のAIリサーチャー、香港人のUXデザイナーと、様々な国籍のメンバーで構成される東京オフィスのメンバーが協業して、ソリューションの開発・導入を進めています。そして現在、日本で開発した本AIソリューションを、ハリケーンの影響が深刻な米国に展開しようとしています。

 これも日本を起点にしたグローバル展開の一例だと思うのですが、弊社は外資系と括られ、「なぜTractableのような企業が日本から生まれないのか」という焦点のずれた議論も聞いたことがあります。「日本から」という枕詞でグローバル展開が論じられている限り、本質的な意味でのグローバル化は進まないのではないかと懸念しています。

 では、どうすれば「日本から」という枕詞を減らし、本質的なグローバル化の議論が活発化するのでしょうか。個人的には「内から外」の視点に加えて、「外から内」の視点を持つことが重要だと考えます。

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この記事の著者

堀田 翼(ホッタ ツバサ)

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