SBIホールディングスは、生成AI活用の推進を目的とし、新たに生成AI専門社内組織となる「SBI生成AI室」を7月1日付で設立することを発表した。
SBIグループではこれまでも、AIを活用した業務効率化によるコスト削減やサービスの提供に取り組んできた。生成AIの分野に関しても既に活用が進んでいると同時に、勉強会や研修の開催を通してグループ社員のリテラシー向上を図っているという。
今回新たに設立するSBI生成AI室は、生成AIに特化した専門組織として、グループ内における生成AI活用を加速。会議体「グループ生成AI会議」を開催し、グループ各社におけるノウハウの共有や、グループ全体のAI利活用に関する戦略を議論するという。まずは8月末よりグループ内で「AzureOpenAI」の利用を開始。利用開始時点での対象者は約1,000名の予定だが、早期にグループ全社員が生成AIを利用できるよう、環境整備を推進するとしている。
また、グループ内にとどまらず、提携先の地域金融機関など、グループ外とも知見の共有・プロジェクト伴走を行い、生成AI活用のノウハウの蓄積を図るという。
なお、SBI生成AI室の室長には2012年よりSBIグループにおけるビッグデータとAIの活用を推進してきた佐藤市雄氏、プロジェクトコーディネーターには、前日本銀行金融研究所所長で現SBI金融経済研究所の研究主幹である副島豊氏が就任。初期メンバーは約10名だが、今後は人材採用や社内公募により組織を充実させ、活動を加速させていくとしている。