アビームコンサルティングは、日清食品ホールディングスの、非財務活動の取り組みがもたらすESG価値の可視化を、「インパクト加重会計」を用いて支援した。
インパクト加重会計とは、企業が社会や環境にもたらす社会的インパクトを、プラスとマイナスの両面から総合的に金額に換算する手法。
従業員・製品・環境による社会的インパクトを、分析対象として売上収益・EBITDAとの比率により算出することで、自社の経年変化だけでなく、他社・他製品との比較などに利用できる。
これにより、経営の意思決定に利活用できるだけでなく、透明性のあるロジックに従った金銭価値の変換で、投資家に対し客観的なデータに基づく開示を行えるため、非財務情報による企業価値の理解促進が可能となるという。
今回の支援では、日清食品ホールディングスの取り組みである「持続可能なRSPO認証パーム油の使用率向上」や「雇用における社員の多様化」をテーマに、その取り組みが社会に与える影響を「製品インパクト会計」と「従業員インパクト会計」を用いて金銭価値に換算する分析を行った。
なお、同取り組みは日清食品グループが発行した「VALUE REPORT 2024」において、社会的インパクトの可視化の取り組みとして報告されている。
【関連記事】
・4割がCFOを配置 半数以上が「中期的経営戦略・経営計画」を策定・公表──タナベコンサルティング調査
・リブ・コンサルティング、「コンサルティング業界カオスマップ2024」公開 総合×デジタル領域が急拡大
・8割の企業が地政学リスクマネジメントを重要と認識、7割が対策を実施──PwC Japanグループ調査