キリンホールディングスは、「KIRIN Digital Vision 2035(以下、KDV2035)」を公開した。

キリングループは、「KDV2035」のもと、デジタル基盤強化の取り組みとして従業員のデジタルスキル向上をさらに強化。キリングループに必要な人財ロールについて、経済産業省が定めるデジタルスキル標準Ver1.2をもとに「上級:ビジネス課題×デジタルで価値創造できる人財」「中級:各部門やチームでデジタル化を推進する人財」「初級:全従業員が身に着けるスキルをもつ人財」と定義し、求められる役割に基づいた研修や育成体系を組んでいる。

育成体系として、「DX道場」において生成AIツール「BuddyAI」をはじめとした生成AI活用の効果を最大化するプログラムを拡充。また、「生成AI導入研修」や「リーダー向け生成AI利用マインドセット研修」など生成AI関連の講座も拡充した。
さらに、2025年7月よりOpenAIの法人向け生成AIサービス「ChatGPT Enterprise」をキリングループの戦略立案・企画系部門、研究開発部門、マーケティング部門の一部に導入し、業務に特化したAIエージェントを構築する。
これにより、複雑な状況に対応するために必要な調査や価値創造を実現するための戦略立案が可能。また、従業員が業務で生成AIを適切かつ効果的に活用できるよう、OpenAIの協力のもと教育プログラムをキリングループの業務に即した形で効果的に運用できる体制も整えるという。
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