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戦略投資とファイナンス

戦略投資-シミュレーションと意思決定の方法論

第1回

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シミュレーション-オプションの選択を可能に!

 手作業では、一つの案を作り上げるので精いっぱいで、他の案(選択肢)は無いのか、他にもシナリオがありうるのではないか、というシミュレーションまで手が回らないことがあります。しかし、ビジネスシミュレーションソフトの登場によって、What-If(もしも)分析・感度分析・リスク分析といったシミュレーションが簡単にできるようになり、ビジネスシミュレーションの利用シーンが増えてきました。

ビジネスシミュレーションのメリットとは?図2:ビジネスシミュレーションのメリットとは?

 この連載では、個別の戦略投資におけるビジネスシミュレーションの事例だけでなく、戦略投資を推進するために投資評価・意思決定の業務プロセスとして採用している企業の事例、また、重要なビジネススキルと位置付けて授業に採用している大学・ビジネススクールの事例もご紹介します。

 戦略投資の検討現場では、実に多くの問題が起きています。ビジネスシミュレーションは、どのような問題解決に役立つ手段なのか、まずは主な問題を読者の皆さんと共有することから始めましょう。

戦略投資の課題1-収支計画の根拠があいまいになっている

 これはよくある問題です。あいまい、というのは、立案者が複雑な要因を整理できていない状況ですが、説明不足という形で表面化します。現場で起きていることをもう少し正確に表現すると、立案者はしっかりと説明しているつもりでも、意思決定者としては「よくわからない」という状況です。

 あいまいだと、いろいろなことが心配になって、身動きが取れなくなってしまいます。その結果、優れた戦略投資になる可能性がある案件でも、「よくわからない」からやめておこう、という残念な意思決定になりがちです。意思決定者にとって「よくわからない」という状況は、必ず解決しなければならない問題です。

次のページ
戦略投資の課題-方法論の欠如、複数案の検討不足

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この記事の著者

小川 康(オガワ ヤスシ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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