「ReCell」は、University of Western AustraliaのFiona Wood教授によって開発された皮膚再生を促進する医療機器。患者本人より小皮膚片を採取し懸濁液を作成、創床部に移植することで、熱傷や瘢痕、色素異常、美容形成等の治療を行う。皮膚片1平方センチメートルの採取で80平方センチメートル、1キット当たり最大320平方センチメートルの創床部を治療することができるという。
この製品は豪州、欧州、中国などで既に承認されており、バリ島や台北の爆破事件でも多数の被害者の緊急救命治療に使用されたという。米国でも臨床開発の最終段階にあるが、既に米国保健福祉省傘下の公的機関であるBiomedical Advanced Research and Development Authority(BARDA)から、テロ等の危機管理対策用品として大量の予約注文を受注しているという。