大建工業は、日本空港ビルデングが運営する研究開発拠点「terminal.0 HANEDA(以下、terminal.0)」に参画し、サーキュラーエコノミー(循環型経済)に関する実証実験を開始した。

公共・商業建築分野(非住宅分野)を重点市場の一つとして掲げている大建工業。商業施設やオフィスなど、様々な施設に向けたサステナブル建材の開発や、それらを用いた快適空間に資するソリューション提案を進めている。
非住宅分野における新たな提案先施設として、大建工業は「交通インフラ施設」に着目。同社が培ってきた快適空間を構成する建材やソリューションを発展させ、交通インフラ施設の空間価値向上に貢献すべく、terminal.0への参画を決定した。
今後はterminal.0参画企業との共創や、同拠点における実証実験を通じて、エコ素材を活用したサーキュラーエコノミーに関する新たなソリューション開発に注力。交通インフラ施設を含めた提案領域の拡大を目指す。
実証実験の概要
第一弾として「再生可能なトイレブース」の実証実験を開始した。廃棄衣類繊維を原料としたワークスタジオの繊維リサイクルボード「PANECO」と、建築廃材を再資源化した大建工業の「インシュレーションボード」を組み合わせたサステナブルなボードを制作。terminal.0内のトイレブースの扉や壁、カウンターとして施工した。

加えて、トイレブース内には資源循環のメッセージを掲示。これにより、利用者の気づきを促しサステナビリティへの意識醸成を図る。
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