ストックマークは、同社のRAG実用化サービス「Stockmark A Technology」(以下、SAT)において、新技術「Agentic RAG」を誰でも簡単に開発・実装できる「SAT Agent Cockpit」を提供開始した。


従来のRAGがユーザーのリクエストに対して「1回の検索と回答生成」で完結するのに対し、Agentic RAGは“思考・行動・観察”といった行動を自律的に繰り返すことで、より深く精度の高い回答を導き出す次世代技術。具体的には“文脈の理解・暗黙知の反映・ノウハウや判断基準の再現”などが可能となる。
この度、SAT Agent Cockpitでは、第1弾機能として次の機能を実装。
1.データ処理(構造化):複雑な非構造化データを即時に業務活用可能な形式へ変換
SAT Agent Cockpitのデータ処理は、Excel方眼紙・図表・概念図などを含む非構造化データを、高精度かつ業務利用に最適な形式へ自動で構造化でき、AI活用の前提となるデータ整備を迅速に実現する。
2.Agentic RAG:専門知識がなくても“プロフェッショナルな業務”をAIで再現
Agentic RAGの開発・導入を、専門知識なしで実現可能。質問の分解や段階的な絞り込みツールがプリセットされ、これまで生成AIの導入・活用を阻害していたあらゆる障壁を解消し、手軽に“プロフェッショナルな業務の再現”が可能なAIを呼び出せる。また、業務プリセットされたエージェントを順次追加予定。
3.セキュリティ対応:環境を選ばず即時に導入可能
構造化データや、構築したAgentic RAGは、SAT Agent Cockpit内での活用のほか、プライベートクラウドやオンプレミス環境での活用が可能となる。これにより、企業ごとのセキュリティ要件に応じた柔軟な運用が可能。
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