資料は“人を動かして”はじめて意味を成す
資料には3つのレベルがあります。最初が「分かる資料」、次が「納得できる資料」、目指したいのは「動かす資料」です。「分かる」とは頭で理解した状態。「納得する」とは腑に落ちた状態。「動かす」とはアクション(意思決定や具体的な行動など)に導ける状態。つまり、資料作成の目的は「人を動かす」ことなのです。
私は資料作成でずいぶんと苦労しました。そもそも私は文章を書くのが苦手です。小学生時代から国語の成績は悪く、仕事の報告書を昔習った起承転結で書き「小学生の作文みたいだ」と怒られました。人を動かすにはほど遠い資料でした。
私は「資料作成の上手い人には何か秘密があるのではないか?」と思いその資料を写経するようになりました。疑問があればすぐに質問をする。
ある日、私はあることに気が付きました。それは、パソコンで資料を作成する「前」が非常に重要だ、ということです。そのことに気がついてから劇的にスキルが向上しました。それをまとめたのが「失敗しない資料作成の5ステップ」です。
では、次のページから5つのステップを簡単に見ていきます。