AIはセレンディピティを創出できるか? KIBITの事業活用への可能性
池見:
人材ビジネスや車の販売など、あらゆる場面でコンテキストの提示と納得感の醸成が行われています。それをAIが担うようになるというわけですね。
武田:
はい、レギュレーションがほぼ決まっている業務はAIに置き換わる部分が増え、人手が減っていくかもしれません。精度が上がり、セマンティクスに意図を見出して提案したり、外部の情報と連携して思いがけないセレンディピティが生まれたりするようになれば、人間以上の対応が可能になるでしょう。たとえば、「スターウォーズ」に高評価をつけた人には、「スタートレック」などのSFものをレコメンドするのが自然です。しかし、KIBITが「スターウォーズ」を語るコンテキストの中から有効な関連性を見つけ、「黒澤映画」をレコメンドするようになれば、それはAIが創出するセレンディピティといえるでしょう。