11月8日、東京霞ヶ関ビルにて【「IT教育」の未来シリーズ・第2 回】「地方自治体、地域におけるIT×教育のいま」〜なぜ、あの学校は改革が進むのか〜が開催され、全国に先駆けてIT教育を進める佐賀県および東京都荒川区の教育委員会、東京都多摩市の小学校のキーパーソンらがそれぞれ事例を紹介し、教育情報化の未来を話し合った。各スピーカーの講演とディスカッションでの発言の一部を紹介する。
教育の既成概念を変え次世代を見据えればIT化は必然
教育の既成概念を変えよう
–デジタルハリウッド大学大学院教授 佐藤昌宏氏

今回モデレーターを務めたEd Tech(教育におけるデジタルテクノロジー活用)研究者の佐藤氏は「すべてのものにインターネットがつく時代(IoT)を前に、教育の仕組みは形骸化している」と述べ、次のように問題提起した。
今はテクノロジーの進化に伴い、教育制度より学習者が先を行っている時代。グーグルで調べればすぐにわかるような答えを探し当てることには意味がなくなっている。ググればわかることと、自分で考えるべきことを分けて、もう一度、教育を再設計する必要がある。学校は、自分らしさとは何かなど検索しても見つからないものを考える場所になるべきではないか。もっとも対峙すべき課題は、私たち自身の教育のあり方についての既成概念だ
次世代を見据えればIT化は当然と判断
–佐賀県教育委員会副教育長 福田孝義氏

今春から県立高1年生全員がタブレット端末を持つことが全国的にも話題になるなど、意欲的なIT活用教育が注目される佐賀県。
ばらばらだった学習、教材、校務の管理を一元化した独自ネットワークも整備した。IT化をリードしてきた県教委の福田氏は、次のように想いを語った。
結果は5、10年後でなければわからないが、高度情報化、グローバル化する次世代を見据えればIT導入は必然。一歩一歩進めて子供達に生きる力を身につけさせたい
伝染病の勃発などで長期にわたり学校が使えなくなる事態も視野に入れ「韓国では学校に行けない子にインターネット授業をしている。そういったこともヒントに」施策を進めていく考えを示した。
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