発表によると、両社はクリエーティブへのAI活用は、顧客体験の向上における重要な施策になりつつあるとの判断から、それを重点テーマに据えて開発を推進していくという。
具体的には、AIと人間のクリエーターの協働によるスピーディーなクリエーティブ制作とマス媒体領域でのプランニングの効率化・高度化がある。クリエーティブの中身は、100%AI生成ではなく、電通グループのプランナーやコピーライターの知見を掛け合わせて、AIだけでも人間だけでもできない新たな表現を生み出す。また、AIチャットボットやAIスマートスピーカーの対話設計にも取り組んでいく。
また、顧客体験の創造に向け、クリエーティブとデータの連携を進めていく。“人”基点で電通グループ内のマーケティング手法を結集・高度化した統合フレームワーク「People Driven Marketing」を活用して各種データを連携させることにより、新たな顧客体験の創造につながるクリエーティブを制作するという。
なお、これらの開発案件には、2月に電通の子会社となった、マーケティング領域のAI開発に強みを持つデータアーティストのAIエンジニアも参画。電通グループのクリエーターとデータアーティストのAIエンジニアが協業することで、クリエーティブ開発の実践的なプロトタイプになることを目指すとしている。