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デザインの誤解、デザイン思考の限界──未来からの逆算による0→1課題創出フレームワークとは[前編]

デザイン思考の次にくるもの ~未来からの逆算による0→1課題創出フレームワーク【前編】

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デザインシンキングは「PDCA」である

 ここからデザインシンキングの解説に入ります。例えば1900年代初頭にフォードがT型フォードの大量生産に成功してマーケットを席巻した後、しばらくすると競合他社も同じ技術を身に着けてしまいました。そこで、フォードは自社製品を差別化するために初めて顧客に対して「次はどんな自動車が欲しいですか?」というヒヤリングを試みたのです。これが、生産者中心からヒューマンセンタード(人間中心)への転換です。

 代表的なデザインシンキングのプロセスは、問題の発見からスタートする6つのステップをサイクルでまわして、商品改良を繰り返していくフローとなっています。つまり「デザインシンキングはPDCAを回すことである。以上」とも言えてしまいます。初代iPhoneの発明自体は0→1ですが、初代iPhone以降、最新のiPhoneに至るまでのモデル変遷と進化の歴史は典型的なデザインシンキングによるものです。

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