分析プラットフォームを提供するTableau Softwareは、自社のエキスパートやデータチームと連携し、2019年以降に注目すべき「BIトレンドTop10」の予測を発表した。その中で、特に日本市場で重要になってくると考えられるBIトレンドとして「AIや自然言語を活用したスマートアナリティクス」「データ民主化を加速するデータドリブンカルチャーの醸成」「データリテラシーとスキル」を挙げた。
AIや自然言語を活用したスマートアナリティクス
データ分析の分野でも多くのAIが取り入れられるようになり、人工知能と機械学習は、以前は見つけられなかったインサイトの発見を可能にする新たな視点を提供すると予測している。
データ民主化を加速するデータドリブンカルチャーの醸成
モバイル分析、埋め込み分析、ダッシュボード拡張機能、API などの機能が進化すると予測している。分析環境とアクションが統合されることで、インサイトを得てから意思決定に至るまでにかかる時間や作業が軽減されるという。また、ビジネスワークフローの中でデータを利用できる範囲がさらに広がるため、さらに多くの人が日々の意思決定にデータを利用するようになる。それによって、企業内でデータドリブンの文化が醸成されるとしている。
データリテラシーとスキル
データからインサイトを引き出した分析手順を、広く共有し、理解してもらうためには「データストーリーテリング」が求められる。そのデータストーリーテリングが企業の新しい言語となると予測している。
また、データサイエンティストは、高度な統計および機械学習に関する知識に加え、業界に関する深い知識やビジネスに対する戦略的な思考も求められるようになるという。
Tableau Japan株式会社 社長の佐藤豊氏は「テクノロジーの急速な進化により、かつてない速さで変化が起こり、データ活用とその価値は日本企業の成長に不可欠なものとなっています。デジタル経済での繁栄を目指す企業にとり、2019 年は誰もがデータを活用する年となります。Tableau のミッションは人々がデータを見て理解できるように支援することです。引き続き日本企業と協力し、分析を効果的に使用することで企業の競争力強化に貢献していきます」と話す。
2019年のBIトレンドTop10
- AIには信頼が不可欠
- 自然言語でデータがもっとわかりやすく
- 業務活用しやすいデータ分析環境
- データコラボレーションで拡大する社会
- 倫理規定がデータにも適用される
- データ管理のモダンBIプラットフォームへの統合
- データストーリーテリングが企業の新しい言語に
- 企業の分析環境導入がスマートに――データ民主化が加速
- 更にスキルアップするデータサイエンティスト
- クラウドへのデータ移行とともに加速するモダンBI導入