この調査では、先端技術を用いた商品に期待する内容は各国間で高い共通性が見られた。一方、期待や商品の安全性に対する心配の度合い、先端技術の導入にかかる費用への追加支払い意欲については、 各国間で異なる傾向が見られた。
AIを搭載した自動運転車が社会にもたらしうる様々な効果に対する期待度は、日本が他国に比べて圧倒的に高い傾向にあることが判明した。期待が寄せられる効果の上位は、高齢者・障害者の移動支援、効率的な運転による燃料費の節約、重大事故の減少だった。
また、IoT活用商品の利用について、私生活での利用について前向きな人が多いことが各国の共通点として明らかになった。私生活でIoTを活用したい用途としては、財布・鍵の位置、室内温度の管理が上位に挙げられた。
米国・英国・スウェーデンの自動車を所有する人は、自動運転機能を搭載するために、現在の車の購入価格の約半額までならば追加で支払う意欲があると答えた。一方で、日本人は現在の車の購入価格の1/4程度の価格しか追加で支払う意欲がないことがわかった。
日本の消費者が先端技術導入のための追加費用に消極的な理由としては、先端技術を用いた新しい商品の安全性に対する消費者の不安感が挙げられるという。今回調査したいずれの国においても回答者の過半数が、商品の安全性に対する不安感を抱いたが、その中でも日本人が他の国の人々を上回る結果となった。