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地域文化と経済のあいだ

ローカル企業の未来をチームでつくる――東京×地方の新たなコラボレーションを実験する「Project 180」【後編】

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創業70年の機械工具商社の3代目

タイトル

──Project180の話の前に、森さんの背景を知りたく、まずは会社について教えてください。

創業は昭和24年、今年で70年を迎えた機械工具商社です。母方の祖父が立ち上げた会社で、戦後まもなくバリカンの販売からスタート。祖父が戦地で知り合った大阪の方に「うちの商品で商売しないか」と言われて起業したそうで、その会社とは今もお付き合いが続いています。戦後復興期の建設ラッシュに伴って、建築関係がメインに。バブル期には人にだまされて、いったん会社をたたんだことも。でも、多くの方からの協力を得て、半年後にマスナガとして再起。熊本に半導体工場ができたのを機に、父の代からは半導体を作る設備の部品や棚、工具類など、半導体工場との取引が主軸になりました。

──森さんは会社を継ぐ予定だったのですか?

小学生のときから「お前は次期社長だ」とすり込まれてましたからね(笑)。ただ、40歳までは好きなことをするつもりで北海道の大学に進学し、家具メーカーに就職。ドイツに留学しようと熊本に戻ったら、父親の右腕だった専務が交通事故で亡くなったこともあり、2007年マスナガに入社して営業担当になりました。2012年に31歳で社長になると、直後にリーマンショック。売上は5億円から3億円まで落ち込みました。焦って、全く違う業種・マーケット・商品に手を付けたりしましたが、うまくいかない。既存の業界でしっかりやろうとお客様まわりをしている中で、熊本に新しく新幹線の車両所を作られたJRさんとのお付き合いが始まりました。当初は工場で使う機械工具の手配がメインでしたが、数年かけて新幹線の部品の開発に成功し、今はJR九州と西日本で採用されています。

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