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地域文化と経済のあいだ

ローカル企業の未来をチームでつくる──東京×地方の新たなコラボレーションを実験する「Project 180」 【中編】

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 東京をはじめとした大都市圏で働きながらも、いずれは地元や地方で手ざわりのある仕事に就きたい、地域社会に貢献するような仕事をしたいという想いをもつ人が増えている。一方で、地方の中小企業の次代を担うリーダーたちは、大きな社会変化のうねりのなかで、今後もビジネスを続けるためにはチャレンジをしなければならないという自覚はあるものの、いかに新たな事業をつくるか悩んでいる。
 この2者を結びつければ、創造的なアイデアが生まれるのではないか?という仮説のもと、ユニークなプログラムが熊本でスタートした。その名も「熊本イノベーションスクールProject 180」。基本コンセプトは「自社の未来をつくる新規事業を、チームで生み出す」こと。2018年8月から12月まで約4か月の間に行われた4回の集合研修を軸にした、実践型スクールだ。プログラムに参加した熊本のローカル企業の次世代リーダーたちと、熊本まで通った東京の創造人材の双方の声から、プロジェクトの魅力と可能性を追う。

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東京の企業人が、なぜ自腹を切って熊本まで通うのか。ローカル企業の「リアル」という魅力

タイトル

東京からきたみなさん、自腹できているんですよね。4回も熊本にきたら20万円とか普通にかかっちゃいますよね

 プログラムのメンターを務める若林恵さんの問いかけを待つまでもなく、「Project 180」へ県外から参加するサポートメンバーは、ほとんどが東京から熊本に通っている。プログラム参加費がかからない代わりに交通費や宿泊費などを負担するので(会社を説得し、研修という位置づけで通っているメンバーもいる)、負担額はそれなりのものになる。なぜ、東京の企業人が自腹を切ってまで熊本まで通ってくるのか。

 前回の記事で紹介したように、出身地である熊本のために何かをしたい、自分が培ってきたスキルで何か貢献できることがないか確かめたい、という熊本人も少なくない。それでも、サポートメンバーのなかで熊本出身者は16名中6名のみ。地元愛だけでは説明できない動機がそこにはありそうだ。

 あるサポートメンバーは、東京で働いている時の不透明感について語ってくれた。

東京で働いていると、自分がやっていることが見えないことがあります。全体がよくわからない中の一部をやっていて、結果もよくわからなくて、次々と新しい流れがくる、みたいな…。でも、地方都市でこうしたプロジェクトに入ると、自分が社会や地域、人のためにできることってなんだろうと、ふと考えられる。どう動いたら新しいアイデアを生むきっかけをつくれるかとか、全体を見渡しながら、等身大の感覚で関われる感じがあります

 大都市圏の大きな企業に比べて、ローカル企業は、その動きや影響がより目にみえる形で地域に伝わっていく。熊本企業の代表者たちの言動からも、地域とともに成長していく意識の強さを感じる。ローカル企業の「リアル」に直に触れられるというのは、大都市圏の企業で働く20代〜30代の若いビジネスパーソンたちにとって魅力になっているようだ。

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ローカル企業のリーダーたちの本気度が、サポートメンバーに伝わっていく

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