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アクセンチュア、企業の創造的破壊に関する最新の調査結果を発表

 アクセンチュアの最新調査によると、72%の企業が過去8年間で創造的破壊の規模拡大を経験しており、企業価値(調査対象企業の時価総額と純負債の合計)のうち41兆ドルものビジネスが破壊の対象になっていることが明らかになった。

[公開日]

[著] BizZine編集部

[タグ] 事業開発 創造的破壊

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 今回アクセンチュアが発表した最新レポート「Breaking Through Disruption: Embrace the Power of the Wise Pivot」は、18の業界にわたる上場企業1万社への調査に基づいている。この調査では、創造的破壊の状況を業界ごとに示す指標「ディスラプタビリティ・インデックス」が用いられた。

 2018年にアクセンチュアが実施した前回の調査によって、創造的破壊は偶発的に起こるものではなく、予測可能なパターンを持っていることが明らかになっている。創造的破壊は、現在の度合いや今後の兆候に応じて、次の4段階に分けられる。

  • 長期安定期:この段階にある企業は強い回復力を持ち、安定した業績を上げている。創造的破壊者が脅威になっておらず、新しいビジネスアイデアを試行する機会に恵まれている。
  • 不安定期:イノベーションの欠如や不十分な投資が起因し、業界の根本的な課題が露呈している状態。他社の業界参入を阻む高い障壁が存続しており、伝統的な企業の多くは、無意識にこれらに頼ることで破壊を回避している。
  • 混乱期:強力な創造的破壊者の参入によって、新たな価値の源泉が生まれているため、従来の強みが弱みに変わりつつある状態。ほとんどの企業が、中核事業における喫緊の課題解決に取り組む必要がある。
  • 発展期:業界の進化や再生に向けて、頻繁にイノベーションの取り組みが行われるものの、新たな創造的破壊者が次々に現れることから、競争優位性が短期間しか持続しない状態。企業は、既存市場での新製品投入を通じて中核事業の成長を図るだけでなく、既存製品を新たな市場で拡販することで、成長の機会を広げることが重要となる。

 今回の調査の結果、創造的破壊は突然発生して短期間で収束するのではなく、長期にわたり継続することが明らかになった。83%の企業が、2011年から2018年の間、少なくとも5年にわたって同じ破壊の段階に留まっている。また、業界に関係する企業は創造的破壊による脅威を認識しており、18業界すべてにおいて、創造的破壊に対する回復力が向上していることも判明した。

 アクセンチュアは、調査結果を踏まえ、企業が独自の方法でイノベーションを起こして、創造的破壊を乗り切るためにとるべき4つの行動指針をまとめた。

  • 次なる最先端を生み出す:現在事業を展開している業界の内外に対し、創造的破壊をもたらすアイデア創出に向け、積極的に新技術を取り入れる。
  • 将来の可能性に投資する:新しいアイデアを迅速に実証して商用化するために、イノベーションへの投資を段階的に増やす。
  • 事業規模の拡大に向けたパートナーを見つける:テクノロジーや各種専門分野に長けた人材を有するエコシステム・パートナーと協力しながら、新しいアイデアを具現化する。
  • 社内から破壊を起こす:既存事業に有意義なイノベーションをもたらすために、「イノベーション・ラボ」や「デジタル・ファクトリー」といった専門組織を立ち上げる。