Biz/Zine上で「Design×Management=Innovation」を連載中の佐宗邦威氏は、新刊『ひとりの妄想で未来は変わる VISION DRIVEN INNOVATION』を12月20日に日経BP社より発売した。
以下、書誌情報より
イノベーターの旅は、最初はひとりの妄想から始まり、新たな事業や会社のモデルをつくり、最終的には新たなモデルを社会実装するための経営モデルに進化させていくことになる。著者は共創型戦略デザインファーム「BIOTOPE」を創業し、さまざまな分野のイノベーション活動を支援してきた。その経験から得た、ひとりの妄想から始めて未来を変えていく“VISION DRIVEN INNOVATION”についての現場での実践知を、「36の智慧」としてまとめたのが本書だ。
【推薦の言葉】
この本は、日本的な組織でビジョンをアクションにつなげるための現場の実践知だ。(野中郁次郎氏 一橋大学名誉教授)
いま日本中の大企業で変革を本当に起こしている張本人による、これは最高のイノベーションの手引書だ!(入山章栄氏 早稲田大学ビジネススクール教授)
『ひとりの妄想で未来は変わる VISION DRIVEN INNOVATION』目次
- プロローグ
- 創造と革新の36の智慧
第1章 創造の生態系を生むレシピ
- あなたのイノベーション活動は生きているか
- ゾンビのようなイノベーション活動が生まれるわけ
- △から〇へ変わる組織のかたち
- 創造の生態系を生んでいくイノベーション
- COLUMN 機械の世界と生き物の世界の原理
第2章【人】辺境に眠る妄想家に仲間との出会いを
- 妄想から始める「イノベータージャーニー」
- 妄想を引き出し、熱を吹き込む
- ともに企む仲間をつくる
- 辺境に眠る妄想を発掘する
- 組織外の仲間から自信をもらう
- 事例 NHKエデュケーショナル ひとりから始めた新しい公共メディアの学び事業づくり
- COLUMN 同僚を仲間に変える「妄想インタビュー」
第3章【場】次のアタリマエを育てる土壌をつくる
- なぜ、肝入りの新規事業が失敗するのか
- 場と間をつくり出す
- 創発を生みやすい土づくりをする
- 情報の全体像を可視化する
- 1.5歩先の旗を立てる
- 事例 丸紅 IoT時代の商社の次世代型ビジネスモデルを生み出す場づくり
- COLUMN 自律的な創造文化をつくるためにできること
第4章【意志】根のある生きた意義を発信せよ
- 戦略だけでなく意義が必要になる理由
- 個々人の意志をベクトルにしたビジョンづくりを
- 過去-現在-未来をつないだ新たな文脈づくり
- 言葉と物語によって魂を入れた意志にする
- 会社のタイプに合わせて意志をブランドに
- 事例 ALE スタートアップの成長の器を支える企業DNAをデザインする
- 事例 NTTドコモ 手触り感のある未来像を描き、未来をつくる意志を紡ぐ
- COLUMN 人文科学の視点を入れてWHYに文脈を与える
第5章【創造】自分たちらしい創造の型をつくるべし
- やってみてから考える
- デザイン思考は魔法の杖なのか
- 独創を最大化する共創を仕込め
- 多様性から未来を創発する共創ファシリテーション
- 生んで間引く創発型戦略
- 目的に合わせて創造の方法論を使い分けよ
- 事例 山本山 老舗の歴史的資産を価値に変えるリブランディング
- 事例 コニカミノルタ モノづくり型からコトづくり型へ変革する人間中心デザイン
- 事例 東京急行電鉄 多摩川流域未来ビジョンをつくる参加型デザイン
- COLUMN BIOTOPE流創造の型
第6章【革新】機械型組織のツボを突き、新たなモデルを接木せよ
- 創造と革新を求められるイントレプレナーに必要な接木力
- 組織に新たな回路を発火させていく革新の智慧
- 【0→1】辺境でのアングラ活動
- 【1→10】部門横断の公式活動化
- 【10→100】革新の運動体をつくる
- 【100→∞】革新のスケールアウト
- COLUMN 変化を推進し続けるレジリエンスを獲得する「ストーリー型振り返りワークシート」
第7章 創造する組織
- 誰も答えをもたない時代の経営モデル
- 事例 クックパッド ミッションを動力にした創造するプラットフォームへの革新
- COLUMN 経営者のための創造する組織への進化の道