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これからの「プロジェクト推進」を考える

なぜ新規事業開発はうまくいかなくなったのか──これからのプロジェクト推進を考える

第1回

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 企業にとって重要な意味をもつ新規事業開発プロジェクト。しかし社会が変化するスピードが年々加速する状況下で、舵取り役であるプロジェクトマネージャーやチームリーダーたちが対応に苦慮しているケースが増えています。これからの時代、プロジェクトを成功に導くためにはどのような要素が必要となるのか? 本連載では、一人のリーダーが牽引するだけではなく、メンバー全員が自律的に関わりをもつ新しいプロジェクト推進の方法論についてご紹介します。

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「何から着手すれば……」悩めるプロジェクトマネージャーの声

 「新規事業開発プロジェクトの成功率が下がっている」

 今、この切実な課題と直面している企業も多いのではないでしょうか。プロジェクト推進を外部から支援している私たちにも、「プロジェクトをうまく進められない」「一体何から着手したらいいのかわからない」という、プロジェクトマネージャー、リーダーの方からの悩みが日々届きます。

 彼らがこのような悩みをいだくのは、ごく当然のこと。なぜなら「新規事業開発」そのものの性質や難易度が、ここ数年で大きく変化しているためです。

 これまで企業が取り組んできた新規事業開発プロジェクトの大半は、社会やマーケットの動きをある程度の精度で予測し、仮説を立て、綿密な事業戦略を練ったうえで、強いリーダーがチームを牽引することで成功にたどり着いていました。

 しかし今、かつてのセオリー通りの成功を再現することは、非常に難しくなっています。同じマーケット内で、同じカテゴリーの製品やサービスの機能をアップデートすれば勝負ができた時代は終わりました。濱口秀司氏が著書『SHIFT:イノベーションの作法』で述べているように、新規事業には非連続的な進化、イノベーションが求められるようになっているのです。

濱口秀司『SHIFT:イノベーションの作法』(ダイヤモンド社,2019)を参考に筆者が作成濱口秀司『SHIFT:イノベーションの作法』(ダイヤモンド社,2019)を参考に筆者が作成

 将来予測の難易度上昇、既存の市場とはまったく異なる新たなマーケットへの挑戦、進化し続けるテクノロジーの導入、多様化するユーザーへの対応など様々な要因によって、非連続的な進化の複雑性は一層増しています。

 こうした変化にともない、新規事業開発プロジェクト=明確なゴールが存在するものではなく、不確実性の高い実験を繰り返し行う、終わりのないサイクルへと性質が変わっているといえます。

 誰も成功体験をもっておらず、成功可能性の高い標準的なプロセスも現段階では存在していないため、プロジェクトマネージャーやリーダーが戸惑い、悩むのも当然のことなのです。

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この記事の著者

定金 基(サダカネ モトイ)

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