この実証実験で西鉄バス北九州小倉自動車営業所は、中古の国産ディーゼルバスを電気バスに改造した「レトロフィット電気バス」を導入し、2022年2月より運行開始する。この電気バスは、住友商事が2019年に出資参画した、台湾最大手の電気バスメーカーRAC Electric Vehicles(RAC)と共同開発し、従来のレトロフィット電気バスよりも航続距離が長いという。この実証では、走行性能、環境負荷および運用面における諸課題を検証するとともに、将来的には、国内でレトロフィットすることで改造費用を抑制し、高性能・低価格の電気バスの普及・促進を目指す。
また、西鉄アイランドシティ自動車営業所では、将来的な電気バスの複数運用を見据え、導入済みの車両に加え、住友商事が保有する車両も導入し、10月より電気バス2台による運行実証と最適な充電マネジメントを検証する。
4社はこの実証を通じ、西鉄グループにおける電気バスのさらなる導入推進に向けて共同で取り組んでいく。「2050年カーボンニュートラル達成」の実現を目指し、電気バスの普及に向けた課題解決と、持続可能な公共交通の構築に貢献するとしている。