本採択を受けて、今回の代表事業者である積水化学は、2021年6月より共同実施者3機関とともに技術開発を開始。10月発売の「新スマートパワーステーション FR GREENMODEL」でモニター邸を募集し、その評価・実証を行うことで、エネルギーの自給自足を推し進める、本技術の強化と普及を図るという。
今後は、環境問題をはじめとした社会課題の解決や、強固な経営基盤の構築を事業の成長力として位置づけて推進する、「顧客価値」と「事業価値」の両立によるESG経営を推進。温室効果ガス削減目標・カーボンニュートラルの実現に貢献するとしている。実証の内容は以下。
- 大容量太陽光発電システム+大容量蓄電池での自給自足型生活によるCO2削減効果を実証:大容量蓄電システム「e-PocketGREEN」と大容量太陽光発電システム(以下、PV)を搭載し、PV余剰電力を自宅に貯め、自宅で活用する「できるだけ電気を買わないエネルギー自給自足型の暮らし」を実現する住宅において、CO2排出量削減効果やユーザーの評価などを分析
- 換気・空調システム「快適エアリーT-SAS」の空気環境と住まい手の健康状態を調査・分析:有害物質(ウイルスを除く)の侵入を抑制する3層フィルターや、抗ウイルス加工剤「ウィルテイカー」を使用した抗ウイルス対応フィルターを搭載。換気・空調・粉塵浄化の3つの機能を有する第一種換気・全室空調システム「快適エアリーT-SAS(ティーサス)」について、 一般的なシステム(エアコン暖冷房・第三種換気)と比較した室内空気浄化性能や温熱性能、健康との関連付けなどを検証
- スマートハイムアプリ(統合型ユーザーインターフェース)のユーザビリティを検証:電力の見える化により、生活時の省エネ行動を促すHEMSの利便性を向上させ、さらなるCO2排出量削減を図るために開発中のスマートフォン向けアプリケーションについて、そのユーザビリティなどを検証