DATAFLUCTは、CO2排出削減量やカーボンクレジットなどをデータサイエンスによって可視化し、流通させるプラットフォーム「becoz(ビコーズ) 」の展開に向けて、事業賛同パートナー企業の募集を開始した。
「becoz」サービス概要
1:カーボンニュートラルな暮らしへの参加・実践を支援する3つのステップ
本サービスは、「現状を知る」「環境負荷の低い選択をし、個人が環境価値を生み出す」「環境価値を交換できる」という3つの切り口で、カーボンニュートラルな暮らしへの参加・実践を支援。
2:マルチモーダルデータを活用し、CO2排出量を総合的に可視化
多数のデータ活用事業を手がけるDATAFLUCTは、画像、音声、テキストなど異なる様式のデータを統合的に処理するマルチモーダルデータ活用に強みを持ち、GPSの移動データや航空写真に基づく森林データなどからCO2排出量を算出するアルゴリズム構築の実績がある。「becoz」事業においても、クレジットカードの決済データだけではなく、レシート、E Cサイト購入履歴などの購入店舗や商品まで特定でき、グリーンバリューチェーンプラットフォームが提供する「排出源単位データベース」をもとにCO2排出量を可視化するデータ連携の仕組みを構築しているという。
本事業は、決済データや移動データ、衛星データなどから総合的に商品やサービスのCO2排出削減量を計算し、サステナブルな購買を支援する「becoz score」や、個人のCO2総排出量、削減・オフセット量などを可視化する「becoz wallet」、気候変動の現状や脱炭素業界の動向を伝えるオウンドメディアなどのサービスを揃え、2022年5月上旬の提供開始を予定しているという。
開発背景
DATAFLUCTは「個人の環境意識が高まる一方で、自身の行動による環境負荷を把握し、実際に行動を変えたいと思った際にそれをサポートするサービスがない」という課題に着目し、2021年7月にスウェーデンのインパクトテック企業・ドコノミーと提携契約を締結。また、2021年12月にはクレディセゾンと資本業務提携に関する基本合意を締結し、カーボンニュートラル視点のクレジットカード事業の共同展開に向けて検討を進めている。
日本のカーボンニュートラルに向けた取り組みの多くは、企業や自治体などの組織が主体となって進んでいる。その中でも、再生可能エネルギーの推進や電気自動車の普及などエネルギーと関連した取り組みが注目され、環境価値というキーワードも「CO2を排出しない、再生可能エネルギーが持つ価値」という定義が一般的だという。
「becoz」はこうした現状を打破し、生活者を含むあらゆるステークホルダーがカーボンニュートラルに向けた取り組みに参加できる世界を実現するためのプラットフォーム。「環境価値」を、CO2排出削減量のみならず、取引可能な形にされたカーボンクレジット、プラスチックの消費削減量、水使用削減量など「地球のサステナビリティを担保するための、モノやコトが有する価値」として捉え、これを可視化し、個人の暮らしに新しい選択肢を提示している。排出量の削減行動などの形で個人が環境価値を生み出せる仕組みも備え、総合的な“環境価値”の流通プラットフォームを目指しているという。
「becoz」パートナー企業募集
『becoz』を通して生活に関わるさまざまなシチュエーションでCO2排出量を意識し、商品やサービスの購入においてもより環境負荷の低いものを選べる環境を提供するために、「ホワイトレーベルパートナー」、「サプライパートナー」、「コミュニティパートナー」の3つの区分で、本事業に賛同するパートナー企業を募集しているという。