大日本印刷(以下、DNP)は、注文住宅の商談などに使う住宅用プレゼンテーションソフトのデータをVRデータに変換するソフトウェア「DNPバーチャルエクスペリエンス VRプレゼンゲートウェイ」の「メタバース版」を開発。住宅プランのVRデータを、PC・タブレット端末・スマートフォンなどのWebブラウザで、複数名が同時に閲覧できるサブスクリプションサービスとして、5月より提供開始する。
メタバース版によって、ハウスメーカーや工務店などの住宅事業者と施主がショールームなどのリアルな場に集まらなくても、VR空間内でウォークスルー(移動)しながら、住宅プランを検討可能。施主の理解を深めて購買への意思決定を促し、打ち合わせの時間や回数を縮減することに加え、場所や機材の制約に縛られない利便性を実現するなど、住宅事業者のDXにもつなげていくという。
メタバース版の特徴は、以下のとおり。
VRの住宅プレゼンテーションが可能
住宅事業者が住宅用プレゼンテーションデータをクラウド環境にアップロードしてVRデータに変換。営業担当者や施主が異なる場所やデバイスで、VRデータに変換した住宅プランに同時にアクセスして商談できるため、時間と場所の制約を受けにくくなるという。
現在は、DTSの住宅用プレゼンテーションソフト「Walk in home 2022」で作成したデータに対応しており、今後、対応ソフトを拡げていくとしている。
施主の自宅でもVR体験が可能
CG描画用に特化したPCを必要とせず、生活者が利用するPCやタブレット端末、スマートフォンなどのWebブラウザで利用可能。専用のデバイスやアプリケーションが不要なため、どこでもVRデータを活用した住宅プレゼンテーションが行えるという。
また、住宅事業者の担当が同席しなくても、施主は自宅などで好きな時間に、ウォークスルーなどを行いながらプランを確認できる。
サブスクリプションサービスとして提供
メタバース版のサービスは、サブスクリプション型で提供。各企業の初期コストを下げることで、導入しやすいという。
DNPは今後、同サービスをハウスメーカーや工務店、リフォーム会社など、住宅販売市場に提供。メタバース関連の多様なサービスとも連動を図り、機能拡張などを進めていくとしている。