住友化学とリバーは、使用済み自動車から得られる廃プラスチックのマテリアルリサイクルに向けた業務提携契約を締結した。
リバーは、廃自動車の破砕・選別を行っている総合リサイクル企業であり、両社は2021年6月からプラスチックの資源循環システム構築に向け、共同での検討を進めてきた。これまでに、廃プラスチックの回収方法や再資源化のプロセス、環境負荷評価などを検証した結果、再生プラスチックの生産・供給に一定のめどがついたことから、さらに協業関係を強化するため、業務提携するに至ったという。
同業務提携により、リバーは、これまでに培った使用済み自動車の回収や解体、選別などの工程を通じて、プラスチック原料となる素材を安定的に住友化学に提供。住友化学は、提供を受けた素材を活用し、自動車メーカーが求める再生プラスチックを効率的に商業生産するプロセスを確立するとしている。

また、早ければ2025年度にも自動車関連メーカーへの製品供給を目指すことにし、ネットワークの拡大と事業化の早期実現のため、両社によるジョイントベンチャーを設立することも検討するという。
両社は今後、資源回収から再資源化までの一連のリサイクル体制を構築し、サーキュラーエコノミーの実現に貢献するとしている。