西日本電信電話(以下、NTT西日本)と佛教大学は、同大学オープンラーニングセンター(以下、O.L.C.)の約1,300名の会員を対象に、2023年6月1日から2024年3月31日まで、デジタル会員証を活用した実証実験を実施する。
同実証実験では、以下の取り組みを実施し、生涯学習の意欲向上と学びの機会最大化の有効性を検証するという。
証明書発行サービスとデジタル会員証の連携による学修履歴の一元管理と学習機会の創出
O.L.C.では、期間をあけての再受講など学習機会が不連続になることが発生。システムに蓄積される学修履歴と個人ごとに配布するデジタル会員証を生涯IDで紐づけることにより、学修履歴を一元管理し、受講者が学修履歴を把握できるとしている。
また、受講履歴をもとに、リカレント教育やリスキリングに役立つ社会人教育をプッシュ通知によりレコメンドし、学習機会の創出を図るという。
デジタル受講修了証およびオープンバッジ
証明書発行サービスから発行される受講修了証や成績証明書をスマートフォンに格納し学修履歴を個人で管理、可視化する。特定の講座ではオープンバッジを発行することを想定し、スキルアップや学習意欲の向上につなげるとしている。
ハイフレックス型講座の出席管理
学習スタイルが対面・オンラインのハイフレックス型で進む中、受講者の出席情報の取得は大きな課題になっているとのこと。デジタル会員証アプリの出席確認機能により、ブロックチェーンによるなりすまし防止を実現し、QRコードの読み取りにより、対面・オンライン双方の出席確認を可能にすることで、講師および受講履歴把握の負荷軽減が期待できるという。
NTT西日本は今後、デジタル学生証・会員証が生涯IDとして、個々人の学びの促進や証明となり、教育現場で有効活用できるよう、機能拡張やAPIを開発。佛教大学は、デジタル会員証の展開により、学びの機会創出に貢献していくとしている。