Works Human Intelligence(WHI)は、企業の人的資本マネジメントを支援する「COMPANY Talent Management」にて、人的資本開示と分析を実現し、目標設定やモニタリングまでトータルで支援する新機能「Human Capital Insight」をリリースした。
法律・ガイドラインなどで求められる開示項目に対して、「COMPANY」に蓄積しているデータを用いて加工の手間なく可視化できる上、グループ個社から従業員個人まで詳細情報へのドリルダウン分析を行うことができ、加えて業界別や規模別の平均値データと自社データを比較・分析できるという。
同新機能を活用することで、客観的なデータに基づいた目標設定、達成状況の継続的なモニタリング、詳細情報を活用した原因分析や対策立案といった、人的資本マネジメントのPDCAサイクルを回すことが可能になるとしている。
「COMPANY Talent Management」人的資本開示領域における特徴
COMPANYに蓄積しているデータを用いて開示項目を可視化。開示に係る作業を削減
Human Capital Insightには、法律・ガイドラインなどで開示が求められる項目がプリセットされている。開示する項目に対して、COMPANYに蓄積しているデータを連携し、即時に可視化することが可能。COMPANY Talent Managementでは、開示のために様々なシステムから必要なデータを収集した上で加工・集計するといった作業は必要ないという。なお、対応項目は随時追加し、管理職年齢分布、中途採用比率など、必要とされる項目に対応する予定だとしている。
グループ全体から従業員個人まで詳細情報へのドリルダウンが可能。データに基づく分析を実現
開示項目からグループ個社の情報、各部門の情報、そしてもととなる従業員の人事情報まで、より詳細な情報へとドリルダウンすることが可能。各項目に対するグループ全体での傾向分析のほか、具体的なデータを用いての原因分析や対策立案を実現できるという。
同業種や同規模他社の平均値を参照可能。客観データに基づいた目標設定を実現
項目ごとに、同機能を利用している企業全体の平均値や業種別の平均値、規模別の平均値といったデータを参照することが可能。他社データの取得には手間や費用が掛かり、また自社データと比較するためには加工の必要もあったが、同機能を用いることで自社データと他社データの比較を容易に実現できるとしている。客観的なデータに基づいた目標設定や、継続的なモニタリングを支援すると述べている。
「COMPANY Talent Management」今後の展望
日本企業に適した人的資本マネジメントを支援する統合人事システムとして、従業員と企業、働く人の成長に貢献する機能の開発を進めていくとしている。
- Human Capital Insight:役職別平均年収、一人当たりの研修時間、採用経路別5年定着率、定年再雇用後賃金減額率といった、COMPANYに蓄積されたデータを活用する項目に対応するほか、国際標準化機構が定めるISO30414(人的資本に関する情報開示のガイドライン)の項目にも対応する予定
- POSITION Management:各ポジションの職務・人材要件に基づき適切な人材をサジェストする機能や、ポジションのスキル要件と従業員のスキルギャップを可視化する機能、スキルベースの後継者管理機能など、企業と従業員双方の視点で最適配置に必要となる機能を追加する予定
- Workforce Planning:事業部門からの要員計画情報を効率的に収集し、人員構成をシミュレーション。計画の策定から調整、計画と実績との乖離チェックまで、要員計画業務をトータルでサポート
- LEARNING Management:キャリアプランに対するスキルギャップを踏まえた従業員への自発的な学習を促進。育成計画から学習コンテンツの提供まで、育成プラットフォームとしての活用が可能
- TEAM Management:部門、チームごとの組織目標達成やコミュニケーションの活性化を支援し、現場マネジメント業務の高度化に貢献