Domoは、年次分析レポート「Data Never Sleeps(DNS)」の第11版を発表した。
同インフォグラフィックは、オンラインでの人々のやりとりによってインターネット上で毎分どれだけのデータが生成されているのかを視覚的に示したもの。Domoは、過去10年にわたり世界のデータ使用量を追跡調査し、Instagram、X(旧Twitter)、Amazon、Venmoなどのデータ利用状況の変化について発表してきた。
「Data Never Sleeps 11.0」の概要
- AIブーム:AIはデジタルの世界で大きな波を起こしている。ChatGPTのようなAI主導のプラットフォームは、ユーザーが毎分6,944件のプロンプト(指示や質問)を送信し、私たちの仕事、コミュニケーション、創造方法を再構築している。一方で、グーグルの検索回数は毎分630万回を超え(1年前の590万回から増加)、ユーザーはこれまでの検索エンジンの習慣を捨てていない
- エンターテインメントを席巻:昨年利用が低下したX(旧Twitter)は、現在毎分36万件のユーザーからの投稿があり、昨年の「Data Never Sleeps 10.0」の34万7,000件から増加。Spotifyのユーザーは2万4,000時間の音楽を再生し、そのうちテイラー・スウィフトの曲は6万9,444回再生している。Instagramのユーザーは、1分ごとに69万4,000以上のリール(ショート動画)をダイレクトメッセージで送信している。そして、世界中で1分間に40年分以上のストリーミング・コンテンツを視聴していることになる。オンラインプラットフォームが活性化し、活用が高まるにつれ、エンターテインメント業界はこれまでと同じ状態ではいられなくなるだろう
- 活気づくデジタル消費の取引:デジタル消費は拡大し続けている。EコマースのAmazonは毎分45万5,000ドル以上の売上を記録し、デジタル取引アプリのVenmoは、ユーザーが毎分46万3,768ドル相当の支払いを行い、前年比6%増となっている。食品分野では、フードデリバリーサービスDoorDashの利用者の注文総額は12万2,785ドルで、昨年より60%増加。これは、デジタル時代における食品および食品宅配サービスへの依存度の増加(および潜在的なインフレ)を反映している
- サイバーセキュリティにおける課題:デジタル活動が激化するにつれ、サイバーセキュリティの脅威も増大。サイバー犯罪者は毎分30件のDDoS攻撃(分散型サービス拒否攻撃)を仕掛けており、個人と企業を守る強固なオンラインのセキュリティ対策の必要性が浮き彫りになっている