西日本電信電話(以下、NTT西日本)は、IOWNを使ったリモートバーチャルプロダクション(以下、RVP)の取り組みを開始し、Interop Tokyo2024(以下、Interop)で公開すると発表した。
同取り組みは、同社が運営するオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)」において開催した、未来共創プログラム「Future-Build Powered by IOWN」にて採択したパートナーのバルスの協力を得て、実施するという。
RVPでは、IOWN APNの特徴である「低遅延」「大容量」により、回線遅延や映像品質の劣化を防ぐことを目指すという。具体的には、バーチャルとリアルの出演者のカメラ(画角)の複数拠点同時切替を実現し、オペレーションの省人化を図り、機器構成をシンプルにすることで、より利便性の高い映像撮影・制作を目指すとしている。
実施内容
Interop会場である幕張メッセ、大阪QUINTBRIDGE、東京OPEN HUB Parkの3拠点をIOWN APNで接続し、幕張メッセとQUINTBRIDGEにいる出演者と、OPEN HUB ParkのVTuberが同じ場所で収録しているような映像を制作し、配信するという。回線速度としては、東京-大阪間約700㎞を、遅延5msec以下で接続するとしている。
実施場所
- 幕張メッセ
- (遠隔会場)QUINTBRIDGE
- (遠隔会場)OPEN HUB Park
役割分担
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NTT西日本
- IOWN APNの「低遅延性」「大容量性」による、映像制作現場におけるRVPの性能検証
- RVPによるユースケースの実証、ビジネスモデル検討
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バルス
- XRライブ配信ノウハウを生かした、本実証での配信プログラムと体験機会の企画・運営
- 配信プログラムの実証を通じて、RVPの手法によるXRライブ配信の実現性確認