アクセンチュア保科氏が語る、生成AIが変えるヘルスケアの未来創造図
保科氏は「生成AIが変えるヘルスケアの未来創造図」というセッションのテーマをふまえ、アクセンチュアの生成AIに関する取り組み、そして将来の展望について話し始めた。
まずは、「大規模言語モデル(LLM)による潜在的な労働時間への影響」と題した1枚のスライド資料を映し出し、同社が実施した調査について説明。小売、自動車、銀行、通信&メディアなど、業界別にLLMによってタスクを自動化できる潜在的可能性、人間のタスクを支援できる潜在的可能性を調べた結果、金融業界を筆頭に、業界平均で44%の労働時間が大きく影響を受けるという。

「現在の仕事の半分程度はLLM、生成AIの活用で今までと異なるやり方になる」と保科氏は話し、これはヘルスケアの領域でも同様との見方を示した。たとえば製薬業界では、ファイナンスや法令遵守、総務といったコーポレート領域の職種で業務の自動化が進むと予測。一方で、バイオエンジニアやデータサイエンティストなどのサイエンス領域の職種でも、生成AIによって業務を支援する余地が大きいと見込む。
「わたしたちアクセンチュアも、企業変革をサポートする前に、まずは自分たちが生成AIを活用して生まれ変わらなければなりません」(保科氏)
各業界におよぶ生成AIの影響に言及したのち、保科氏はアクセンチュアでの生成AIの活用事例を紹介した。
同社では生成AIを社員のパートナーと見立て、その活用を推進する「ピア・ワーカー・プラットフォーム(Peer Worker Platform)」というプラットフォームを開発。顧客企業向けの提案書作成に利用されているほか、人材活用や組織設計について生成AIと議論しながら取り組むケースも現れていると、保科氏は説明する。

同氏は今後の生成AIの活用の展望について、次のように述べて講演を締めた。
「これまでの自社の取り組みを通じ、専門的な領域で生成AIがパートナーになると感じています。タイプの異なる生成AIを組み合わせた議論によって、新たな気づきを得ることもできますし、こうした活用はどんどん進むでしょう。様々な専門職が、生成AIのパートナーと一緒に仕事をしていくことになると思っています」(保科氏)
