佐々木正悟
心理学的見地にもとづいた効率的な仕事ノウハウに定評があり、 書籍やオンライン連載の執筆の傍ら、「タスク管理」「時間管理」のコンサルタントとして活動。
海老名久美
Webメディアを中心に、書評やアプリレビューなどの記事を多数執筆。仕事のために、国内外のテック系ニュースを幅広くチェックしている。
まとまった文章を書くときのアプリ
佐々木「前回は、プレーンテキストを扱えるテキストエディタについてお聞きしましたが、まとまった文章を書くときも、テキストエディタでやっていますか?」
海老名「いえ、目的に合わせて、違うアプリを使っています。」
佐々木「たとえば、どのようなアプリを?」
海老名「よく使っているのが、テキストエディタに近い「Notebooks」というアプリです。ノートアプリですが、ファイルの実体はテキストファイルで、扱いやすい。iPhoneとも同期できるので便利なのです。」
佐々木「なるほど。Microsoft Wordのようなものは使っていますか?」
海老名「Pagesなら使います。セミナーのテキストなど、印刷してそのまま製本したい文書を作るのに向いていますよ。」
画像入り文書の作成も手軽に
だいぶ古い話になりますが、私が最初、WindowsからMacに乗り換えた動機の1つに、テキストを扱う「すごそうなアプリ」(たとえばScrivenerのような)に魅せられたからでした。
いまではそういうツールをほとんど使わず、もっぱらテキストエディタを使ってしまっているので、その意味では乗換の必要などなかったことになるわけですが。
とはいっても、たとえばこれからご紹介するNotebooksやPagesの発見は、私の執筆環境において重要でした。特にWordで画像入りの文章を作成するのはかなり難儀していたので、Pagesになって本当にラクになったと感じます。
また、私は使っていないのですが、はじめてNotebooksの画面を見たときには「なるほど!」と思いました。連載をもつ物書きにとって、テキストファイルをタスクリストにしてしまうという発想は、秀逸です。チェックが入ればそれはそのままコンテンツでもあり、ログにもなるのです。