航空機、鉄道、風力発電などすべてがスマート化する
熊谷社長は、続いてインダストリアル・インターネットの事例を紹介した。航空機エンジンのデータのモニタリングや分析から、運行調整や飛行計画の最適化をおこなう「Flight Efficienct Service(FES)」の事例だ。
マレーシアのエアアジアの事例です。この航空会社がペナン島に降下する際のルートが、今まではこの赤い線でずっと降りていました。われわれの分析アルゴリズムを用いて、緑の航路を使ったほうが、早く降りることができて燃費が削減るという提案をして取り入れていただきました。最近では30数社の世界中のエアライン会社と契約をしています。
アメリカの鉄道会社の事例。アメリカでは日本と違い長距離では、ディーゼル機関車が使われる。長距離での燃費のシミュレーションによる削減効果は非常に大きく、6.3%の燃費向上、10%以上の速度向上に寄与したという。