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巨大企業GEがシリコンバレーに学ぶ、イメルト改革の本気度を熊谷社長が語った。

「データマネジメント2016 」セミナーレポート

 20世紀最大の経営者といわれたジャック・ウェルチからイメルト体制になり10数年たち、GEの事業ポートフォリオは変わり続けている。打ち出す方策は、IoTプラットフォーム「Predix」、シリコンバレー型オープンイノベーションやエリック・リースとのコラボから生まれたプロセス「ファストワークス」など枚挙にいとまがない。数多くの事例を日本GE株式会社 代表取締役社長兼CEO 熊谷 昭彦 氏が「データマネジメント2016」(JDMC主催)で語った。

[公開日]

[取材・構成] 京部康男 (Biz/Zine編集部)

[タグ] IoT データテクノロジー 企業戦略

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エジソン、ウェルチ、イメルト、変わりつづける経営と変わらないコア・バリュー

 GE(ゼネラル・エレクトリック)といえば、アメリカの歴史的企業。その歴史はトーマス・エジソンの電球の発明まで遡る。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますけど、私どもGEという会社はもともとエジソンが作った会社です。「世界が本当に必要としているものを作る」という彼の言葉があります。エジソンは発明家として非常に有名な人でしたが、発明ありきではなくて、まず世界が何を必要としているかを考えたといいます。このエジソンスピリットというものが私どもの会社に今日でも生き続けているのです。(熊谷社長)

 そして20世紀の最大の経営者ともいわれるジャック・ウェルチの時代、「選択と集中」「シックス・シグマ」などの経営手法のリーダー企業として、航空機エンジンから医療機器、金融までを含んだ巨大企業として飛躍的に成長した。21世紀にはいりイメルトの時代になると、エンロン、9.11、リーマンショックなど、アメリカ経済の未曾有の危機が襲う。しかしイメルトは新規買収や提携を通し、成長ビジネスにシフトすることでGEの事業分野を拡大させた。

 GEの事業ポートフォリオも大きく変わった。2007年に売却されたプラスチック事業はジャック・ウェルチが産み育てたGEのかつての花型事業だった。2011にはNBC放送の売却、そして昨年はGEキャピタルを売却。これには熊谷社長自身も驚いたという。

一時は、GEキャピタル部門は、全体の半分以上の利益を生み出していました。そのかわりに、昨年末にフランスの発電会社であるアルストムを買収し、より一層インダストリアルの方向に矛先を向けました。最終的には90%くらいがインダストリアル部門、金融部門はそれを支える部門として10%というポートフォリオの入れ替えになりました。これによって、GEという会社はインフラ事業を主体としたインダストリアル・カンパニーというものに生まれ変わった。これが、まず第一歩の変革です。

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