この15年でベンチャーという選択肢が台頭してきた
40代以上の起業家は大企業出身が多く、20-30代の起業家はベンチャー出身が多い。なぜ、このような世代間の違いがあるのでしょうか。それは、2000年前後に起きた以下の3つの転換点を起点に、約15年間で日本のベンチャーシーンが発展してきたからです。よくベンチャーブームと言われますが、ブームではなく、2000年を起点としてずっと続いている長期トレンドだと捉えるべきでしょう。
1つ目は、インターネットの商用化が2000年前後を起点に始まったことです。ヤフージャパンは1996年に開設、グーグルは99年に米国で創業し、2000年以降に日本に進出しています。楽天、サイバーエージェント、DeNAなど多くのインターネットメガベンチャーの創業も2000年前後の話です。1999年以前に社会に出た世代からすると、インターネットベンチャーというセグメントが就職先として検討さえしないどころか、存在してなかった時代だったため、銀行や商社、マスコミ、大手通信会社などに行く人が多かったのは当たり前ですね、という話です。