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5G-based-Remote-Driving:HUAWEIが発表した5Gベースの自動運転

5G-based-Remote-Driving:HUAWEIが発表した5Gベースの自動運転

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英語で読む最新のキーワード、今回は中国移動通信とSAIC Motor(上海汽車)、HUAWEI(ファーウェイ)の3社による5Gベースの自動運転についてです。

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引き続き「自動運転」をテーマに、今回は、自動運転を支えるネットワーク側の進化について、今年の6月にMobile World Congress Shanghaiにて発表された、中国移動通信とSAIC Motor(上海汽車)、HUAWEI(ファーウェイ)の3社で、実施した世界で初めての5Gを使ったリモートドライビングの実験について取り上げます。

1台の自動運転車は カメラ、ライダー (LIDAR)、レーダーなどから、集めた膨大な情報を認識、瞬時に処理する必要があり、それをローカル(車)とネットワークを通してクラウドの双方で分散して対応することになります。

今回、HUAWEI(ファーウェイ)が発表した、リモートドライビングの実験のプレスリリースは、情報通信技術のインフラ側における「自動運転」のビジネスチャンスを具体的にわかりやすく把握できるので紹介します。

Source:
http://www.huawei.com/en/news/2017/6/5G-based-Remote-Driving

記事原文(一部を抜粋)

Today at Mobile World Congress Shanghai 2017, China Mobile, SAIC Motor, and Huawei Technologies jointly demoed the world’s first 5G-based remote driving technology with a consumer car. This demo marks an important milestone in improving the reliability of autonomous and driverless vehicles, and also a major step forward in commercial application.

In the test, the driver was located over 30 kilometers away from the vehicle. Several high-definition video cameras installed in the vehicle sent multiple real-time HD video feeds to the driver, providing him with a 240-degree view of the vehicle’s surroundings over a high-bandwidth 5G network.

The low latency and high bandwidth of 5G networks are essential to meeting the requirements of remote driving applications for HD video streaming, fast response, and reliable connections. In this particular test, 5G’s ultra-high bandwidth provided the required speed for flawless HD video connections between the vehicle and the driver at all times.

As digital transformation picks up pace around the world, connected smart cars will become a primary focus of the information and communications technology industry.

主要ポイント解説

このニュースリリースを読むと、将来の「自動運転」を実現する上での通信インフラ側の進化、特に高帯域幅、低遅延、安定した接続の3つのポイントのさらなる進化の必要性と、それを実現できる5Gネットワークの可能性がわかります。

主要ポイントに関連する英語

Today at Mobile World Congress Shanghai 2017, China Mobile, SAIC Motor, and Huawei Technologies jointly demoed the world’s first 5G-based remote driving technology with a consumer car. This demo marks an important milestone in improving the reliability of autonomous and driverless vehicles, and also a major step forward in commercial application.

本日、Mobile World Congress Shanghai 2017にて、中国移動通信とSAIC Motor(上海汽車)、HUAWEI(ファーウェイ)の3社は、共同で一般消費者向けの自動車としては、世界で最初となる5Gでのリモートドライビング技術のデモを実施しました。このデモは、自動運転車の信頼性向上に向けての重要なマイルストーンとなり、商業ベースの実用化に向けての大きな一歩となります。

In the test, the driver was located over 30 kilometers away from the vehicle. Several high-definition video cameras installed in the vehicle sent multiple real-time HD video feeds to the driver, providing him with a 240-degree view of the vehicle’s surroundings over a high-bandwidth 5G network.

この実証実験では、ドライバーは30キロ離れたところにいて、5Gのネットワークを通して、車に設置された複数の高解像度ビデオカメラから、車の周囲240度のリアルタイムのHD動画がドライバーに送られてきます。

The low latency and high bandwidth of 5G networks are essential to meeting the requirements of remote driving applications for HD video streaming, fast response, and reliable connections. In this particular
test, 5G’s ultra-high bandwidth provided the required speed for flawless HD video connections between the vehicle and the driver at all times.

低遅延で高帯域幅の5Gネットワークは、HDビデオストリーミングや素早いレスポンス、信頼性のあるネットワーク接続といったリモートドライブの実用化に向けた要求事項に対応するために必須のものとなります。特にこの実験においては、5Gがもたらす超高帯域が、車とドライバーをまったく途切れることなく求められる速度のHDビデオを、常時通信することを実現した。

End-to-end latency for all vehicle control functions was less than 10 milliseconds. This means that, when the vehicle was traveling at 30 km/h, the distance it traveled between braking and actual deceleration was only eight centimeters. In extreme conditions, immediate emergency braking is critical to ensuring safety.

車をコントロールするためのすべての機能の末端から末端までの遅延は0.01 秒でした。これは、車が時速30キロで走行していた場合、ブレーキから実際の減速までだと8センチ進むだけです。極限の状況下では、安全性を確保するためにも緊急ブレーキは、非常に重要となります。

As digital transformation picks up pace around the world, connected smart cars will become a primary focus of the information and communications technology industry.

世界中で、デジタルトランスフォーメーションのペースが上がり、今後、情報通信技術の業界においてもコネクティッドスマートカーの分野が重点領域となってくるでしょう。

ビジネスに使える頻出英単語、表現解説

milestone: マイルストーン、里程標、一里塚
milestone projectで画期的なプロジェクトといった意味になるのですが、画期的なことを成し遂げたタイミングというニュアンスが含まれます。

a major step forward: 大きな前進となる一歩
上記のmilestoneとも近い表現ですが、小さなことでも、将来に向けて重要なポイントとなるプロジェクトを説明する際に便利です。小さなことでも、大きな意味があると説明するスキルや語彙は、海外で仕事をするには非常に重要です。(あまり日本人的ではないですが…)

essential: 要点、絶対必要な
不可欠、必須というニュアンスが含まれます。necessaryよりさらに必要性が高いときに使います。より戦略的に重要なニュアンスの場合は、類義語でimperativeがあります。
meet the requirements: 要件を満たす
need to meet the requirements from customer XXX とすると、XXXという顧客の要求に満たさないといけない。requirements の内容として date(納期)spec(仕様)price(価格)等々を加えると、より具体的に仕事で使える表現になります。

primary focus: 最初の焦点、重点
primaryは、primary schoolで小学校という意味ですので、最初の第一のという意味使いますが、主要な、最重要なという意味でも使います。primary focusの言い回しは、複数の課題がある際に、自分なりの最重要事項を説明する際に便利です。特に、他の重要なことをないがしろにすることなく、専念するというニュアンスがうまく伝えられます。

まとめ

今回は、「自動運転」を裏で支えることになる5Gネットワークの進化について取り上げました。自動運転車が収集した膨大なデータをすべてリアルタイムにネットワークを通して、処理する必要はないとは考えますが、それでも、高速で動く自動車にとっては、一瞬の遅延もまさに命とりになりうるわけで、高帯域幅、低遅延、安定した接続が確保できるネットワークのニーズは間違いなく高まってくると想定されます。
今回もHUAWEI(ファーウェイ)が発表したプレスリリースを取り上げましたが、各分野で先進的な取り組みをしている企業が発信している一次情報にあたることは、すでに編集済のネットの記事を参考にするだけでなく、より正確な情報を把握する上では非常に重要になってきます。

Source:
http://www.huawei.com/en/news/2017/6/5G-based-Remote-Driving

本記事の著者も開発チームとして参画している英語学習アプリ『日本人全員英語しゃべれる化計画』
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住吉敏治(スミヨシ トシハル)

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