ATLは先端技術を用いた開発を行うエンジニア、クリエイターが集うオープンイノベーション拠点として、東京・広尾に2017年の6月にオープンした。昨年の開設以来、順調に会員が増加しているという。
今回、メディア向けにAR、VR、MRを中心にした施設見学会がおこなわれた。VR、AR、MRについての定義は様々だが、ATLの櫻井一貴氏によると、以下のようにとらえているという。
- VR (Virtual Reality): 仮想現実の世界
- AR (Augmented Reality): 仮想現実と現実世界の重ね合わせ
- MR(Mixed Reality):仮想現実と現実世界の融合
このうち、ATLがフォーカスしているのが「MR」の領域で、「現実と現実が融合がデジタルを介して融合する世界」で、「ATL-MR」と命名しているという。
現実の空間にいる現実の人間と、遠隔地の現実の人間が、MRの空間でお互いにインタラクションするという利用イメージだ。
体験会では、MRを使ったATLでの施設案内の様子が紹介された。記者全員がマイクロソフトのホロレンズを使い、施設内の環境の説明を仮想のガイドの女性から聞いたり、ATLに集うエンジニアやクリエイターの自己紹介を聞くというもの。
また、「VRチャット」というVRの会議室の中で、遠隔地の人と会議するシステムも紹介された。
現在の研究はAR、VRの活用で、セミナーやコミュニティの会合、教育・研修などへの活用によりATL客員研究員相互の交流・活性化にもつながっているという。
「将来的にはリクルートのビジネスに応用し、ユーザーに新たな体験価値を届ける仕組みとして活用をめざす」(リクルートテクノロジーズ 櫻井一貴氏)