FRONTEOは2026年2月12日、AI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory(DDAIF)」を用いた新規事業「DDAIF Innovation Bridge(ディーディーエーアイエフ イノベーションブリッジ)」の開始を発表した。本事業は、国内バイオベンチャーが創薬シーズを事業化する上で直面する技術・資金面の課題に対応し、日本の創薬力強化を目的とする。
近年、大学や研究者発の独自技術を起点としたバイオベンチャーが、創薬エコシステムにおいて存在感を高める一方、研究開発の初期段階から事業化や導出(ライセンスアウト)を見据えた判断が必要となっている。バイオベンチャーが抱える主な課題は、①技術面での継続的な創薬パイプライン創出・付加価値向上、②研究開発推進のための資金調達である。
FRONTEOはこれらの課題に対し、「DDAIF」を活用した技術支援と出資を含む資金支援を組み合わせて提供する「DDAIF Innovation Bridge」を展開する。同事業では、仮説生成・機序検証、創薬シーズ価値の評価、共同でのパイプライン研究開発、戦略再設計などを柔軟に行うことで、導出に至る確率や選択肢の拡大を目指す。
同日発表された取り組みの一例として、FRONTEOはエヌビィー健康研究所と連携し、同社が保有する抗体医薬品パイプラインの価値向上と新規標的分子探索を支援するPoCを実施。検証で一定の市場ニーズと有効性を確認し、「DDAIF Innovation Bridge」の正式な事業化を決定した。
「DDAIF Innovation Bridge」では、まず価値の可視化と検証推進を行い、研究の不確実性を低減する。さらに、条件に応じて資金支援も実施する。次の段階では、パイプラインの再設計やドラッグリポジショニングを含む戦略の高度化を目指し、バイオベンチャーとともに共同導出やプラットフォーム事業展開を推進する。
FRONTEOは本事業をAI創薬分野での従来型ビジネスモデルに続く、非連続的収益獲得を見込む新モデルと位置付ける。今後もDDAIF Innovation Bridgeを通じ、日本発の創薬価値向上、導出件数・成功率の向上、継続的な創薬イノベーション環境の構築を図るとしている。
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