デル テクノロジーズは、2030年に向けた歩みを考える中で、来る2019年について、「2019年の予測」として発表した。
データ予測からマルチクラウドのアプローチの必要性が明確に
マルチクラウドおよびハイブリッド クラウドの導入モデルはさらに進化。また、クラウド コンピューティング機能はデータ ジャーニーのあらゆるレイヤーに広がっていき、各レイヤーで固有のニーズに対応していくと予測している。エッジに近い部分のシフトによって、コア外部のアナリティクスやデータ管理をオンプレミス クラウドの拡張としてサポートするようになるという。
AIとマシンラーニングが、人だけでなくマシンについても近年最大の生産性向上をリード
AIおよびマシンラーニング アプリケーションは、テクノロジーと人の複雑さを軽減することでユーザー エクスペリエンスを強化し、変革するようになる。人が行う作業とマシンが行う作業の境界も変化し、すべての企業とシステムによる「考える」作業の多くが、マシンインテリジェンスによって促進される。利用可能なデータ量がPB(ペタバイト)規模からEB(エクサバイト)、さらにZB(ゼタバイト)規模へと急増するのに伴い、ユーザーは知見の収集やデータに基づく戦略的判断を簡単に行えるようになると予測している。
5Gによってデータ、Webアプリがスピードアップし、ソフトウェアデファインドITへのシフトを加速化
5Gの低レイテンシな高帯域幅データはARとVR、ゲーム、IoTのモバイルアプリをサポートする強力なビジュアル エクスペリエンスを提供することで、エッジにおけるコンテンツへのニーズが高まると予測している。さらに、特定のOSやデバイスに依存しない進歩的なWebアプリが登場し、より幅広い場所、より幅広いユーザー層に高精細(HD)エクスペリエンスをもたらすとしている。
AR/VRが、ビジネスシーンへこれまで以上に多くのオンサイト ラーニングとクリエイティビティ(創造性)をもたらす
2019年はビジネスシーンにおけるAR/VRの導入が増加するという。オンサイトトレーニングの実現やエッジにおけるデータへのリアルタイム アクセス能力によって、従業員がオフィスに縛られることなく最高のパフォーマンスを発揮するためのより自由な環境を提供できるようになると予測している。
また、AR/VRについて最も重要なイネーブラー(実現技術)のトレンドになるのは、AR/VRの完全な没入体験の実現に欠かせないデータ、処理能力、パフォーマンスを提供する、データセンターおよびクラウド インフラストラクチャーの高度化した機能になるとしている。